カテゴリー:どう見るこの相場
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まさかあの1920年代から1930年代まで繰り広げられた平価切下げ競争の再現ではないだろうとは信じたい。平価切り下げ競争とは、当時の金本位制のもとで各国が禁止していた金輸出を再開するのに当たり、金兌換のレートをどうす…
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まさに「大回り三年」である。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の足元の第8波が、あの3年前の第1波とよく似ているのである。歴史と相場は繰り返すで、3年経てば一回りしてスタート地点に先祖返りしているかのようだ。第1波は…
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『めでたさも 中くらいなり おらが春』と吟じたのは、小林一茶である。一方、あの一休さんは、『めでたくもあり めでたくもなし』と詠じた。このように年が改まった年頭のめでたさは、それぞれ各人各様である。ではこの年末年始、…
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「掉尾の一振」は、どうも「掉尾の三振」模様である。日本銀行の黒田東彦総裁が、異次元金融緩和策の実質的な転換ともいうべき曲球をマーケットに投げ込んできたからだ。不意を衝かれて振ったバットは、空を切り反動でヘルメットは飛…
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オーバーキル、政策不況を覚悟しなければならないようである。FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、12月14日のFOMC(公開市場委員会)後の記者会見で、物価目標2%の達成に向け金融引き締め策を長期化させると…
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「恒産なくして恒心なし」とは孟子の教えである。安定した財産を持ち経済的な余裕がなければ安定した道徳心を保つことは難しいと戒めている。この恒産は、こと金融資産に関してかつての金銭哲学では元本保証で確定利付きの金融商品を…
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FRB(米国連邦準備制度理事会)のパウエル議長発言は、「グリコ」である。アーモンドグリコのキャッチコピーの「1粒で2度おいしい」と同様に、「1粒で2度味が変わる」からである。最初は、利上げペース減速のハト派の味がして…
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11月中旬に終了した決算発表では、発表会社の3割もが業績を上方修正するラッシュとなった。これ自体、サプライズではあったが、もっと驚かされたのは、目の子でこの上方修正会社の半分超が増配を同時発表する増配ラッシュとなった…
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11月も下旬入りとなり、いよいよ師走である。米国では、感謝祭の休日明けから年末商戦がスタートし、日本でもジングルベルが囃し立てるお歳暮商戦が本格化し、マーケットも師走相場間近かとなる。この師走相場の方向性とスケールは…
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新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な感染爆発)が始まって以来、東京市場で株価を下支えしてきたロングラン銘柄といえば、その一つとして海運株をあげてもそう異論なはいはずだ。とにかく代表の日本郵船<9101>(…
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10月中旬からスタートした決算発表では、業績の上方修正ラッシュとなっている。大手経済紙の途中集計では3社に1社が上方修正と報道されたが、さらに後続組が相次いでいる。業績上方修正分の大半は、原材料価格の上昇を価格転嫁す…
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「米国がくしゃみをすれば、日本は風邪をひく」といわれ続けてきた。東京市場が、米国市場に振り回されるコピー市場にしか過ぎないとするお定まりの自虐フレーズである。ところがこの市場センチメントが、足元でやや変わっているよう…
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前週末21日の米国市場でゲームチェンジの予兆があったのかもしれない。売り方のショートカバー中心の需給相場から業績相場などアップサイドへのトレンド転換である。同市場で10年物国債利回りが、取引時間中の4.33%から大引…
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例えてみれば、これはまるで「マッチ・ポンプ」ではないか。第2次岸田政権が、前のめりで進めているインバウンド需要喚起策と、13日に発表した新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行対策との関係である。インバウン…
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因果関係があるのかないのか定かではないが、株価と気温の急低下が同時に起こった。株価の方は、日経平均株価が、9月30日の2万6000円割れから1300円超リバウンドしたが、前週末7日一日でこの1割強を吐き出し一時、2万…
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財務省・日本銀行による為替介入も、英国のイングランド銀行による国債の無制限買い入れも、賞味期間は、たった1日と超短期に終わったようである。1ドル=145円台まで円安・ドル高となった為替相場は、円買い介入により140円…
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いよいよ10月相場である。東京市場が連休中の前週末23日にダウ工業株30種平均(NYダウ)が、年初来安値に急落するなど世界同時株安の様相を強めてきたなかでの年度相場の折り返しである。しかも荒れるといわれる「二日新甫」…
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■米国ではガソリン先物5%安、小麦3%安、物価沈静化の兆しか
米国9月23日・前週末のNY株式はダウが486.27ドル安(2万9590.41ドル)となり、主な株価指数も大幅に下げて4日続落となった。ダウは今年6…
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台風縦断なのに、妙に秋風が気に掛かる3連休明けである。きょう20日と21日にFRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公開市場委員会)が開催され、一部ダブって21日、22日には日本銀行の金融政策決定会合が開かれる。秋…
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大作名画のタイトル風に問うならば、『アンジェスとともに去りぬ』なのだろうか?「ウイズ・コロナ関連株」の命脈である。アンジェス<4563>(東証グロース)の株価が、前週8日に12%超安と続急落し、全市場値上がり率ランキ…
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「パウエル・ブラックホール」に何も彼にもが吸い寄せられている。株券も債券も円(通貨)も石油も金も、重力圏に引き込まれた結果、株価も金利も円も資源価格も暗黒化して底なし沼様相となっている。それもこれも、8月26日のジャ…
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やや旧聞に属するが、今年の夏の全国高校野球選手権大会(甲子園大会)は、宮城県代表の仙台育英高校の初優勝で幕を閉じた。第1回大会以来、108年目の東北勢の初優勝であり、深紅の大優勝旗が、古くから関東地方と東北地方の境界…
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スノーピーク<7816>(東証プライム)の前週週初15日のストップ安には驚かされた。晴天の霹靂である。あろうことか今2022年12月期業績を下方修正したのが引き金で、純利益が、前期の過去最高、今期の続伸予想から9.1…
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今年のお盆休みも、バカンス先で羽根を伸ばしたり、家族サービスに精を出すことなどはできそうもない。お盆休み入り前日の前週末12日に日経平均株価が、727円高と高値引けで急反発し、今年1月以来、7カ月ぶりの高値水準に躍り…
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相場トレンドと川の流れは、似た者同士のようだ。800年以上も前に鴨長明が、「ゆく川の流れは絶えずしてもとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまるためしなし」と看破した通りである。今年…
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相場アノマリーは、「安値で出る悪材料は買い、高値で出る好材料は売り」と教えている。米国市場は、まさにこのアノマリー通りのようである。FRB(米国連邦準備制度理事会)が、7月27日まで開催のFOMC(公開市場委員会)で…
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「弘法も筆の誤り」という古色蒼然とした諺がある。名筆の誉れ高い弘法大師だが、それでも書き損じがあることを教えてくれている。最高権威、名人上手が、極く稀にみせるギャップが、人間味を感じさせ微笑ましいとも評価される側面に…
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下世話に「お医者さんより先にお坊さんがきた」という。これは、急病人が出たときなどの非常事態の際の手順のチグハグ感を表した例え話である。普通、誰かが発病するとまず病人の枕元に駆け付けるのはお医者さんで、病気を診断し治療…
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暗澹たる思いが強い。安倍晋三元首相への銃撃事件である。お亡くなりになられた安倍晋三元首相には心からご冥福をお祈りする。これは、ロシアがウクライナへ軍事侵攻したときにに感じた理不尽さと何ら変わりはない。暴力により現状を…
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参議院選挙まであと1週間。この参院選は、岸田文雄首相にとって天王山だという。岸田自民党が、大方の選挙情勢分析通りに公明党とともに与党で過半数を獲得することになれば、あと3年は国政選挙の予定はなく、岸田内閣の長期政権の…
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