LIXILは国内初となるリサイクルアルミ使用比率100%のビレットの量産化に成功

■今秋発売予定の低炭素型アルミ形材「PremiAL R100」の展開に向け大きく前進

 LIXIL<5938>(東証プライム)は4月20日、ビル用建材等を生産する小矢部工場(富山県小矢部市)にて、国内初となるリサイクルアルミ使用比率100%のビレットの量産に成功したと発表。

 アルミニウムは、軽量で強度が高く、耐食性や加工性に優れた素材。しかし、アルミニウムの製造には多くのエネルギーが必要であり、温室効果ガスの排出量も大きいという課題がある。そこで、同社は、リサイクルアルミニウムを100%使用したビレット(押し出し加工用の棒状の原料)の量産化に成功した。これは、国内初の取り組み(2023年4月現在。同社調べ)。

 ビレットとは、アルミニウムを溶かして型に流し込んだ棒状の原料で、これを押し出してさまざまな形状のアルミ形材に加工する。同社は、リサイクルアルミニウムを100%使用したビレットを開発することで、新規製錬されたアルミニウムに比べて約90%のCO2削減効果が可能となる。

 今秋から、このビレットを使用した低炭素型アルミ形材「PremiAL R100」の展開を開始する予定。「PremiAL R100」は、建築や自動車などの分野で幅広く活用できる高品質なアルミ形材であり、環境に配慮した素材選択に貢献する。今後も持続可能な社会の実現に向けて、アルミニウムのリサイクル技術の開発と普及に努めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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