【株式市場】日経平均は26円高、後場は鉄鋼、海運などのジリ安を受けダレ模様だが2日続伸

◆日経平均は2万8620円07銭(26円55銭高)、TOPIXは2042.15ポイント(4.81ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は9億6260万株

 4月25日(火)後場の東京株式市場は、中国が景気刺激策を見送るとの見方が出たようで、鉄鋼株や海運株がジリ安商状となり、前場上げた半導体関連株は米国で今週ハイテク株の決算発表が本格化するため様子見とされて値を消し気味に推移。自動車株も重い。一方、第一生命HD<8750>(東証プライム)などの保険株や証券株は上場企業の自己株消却が過去最高との報道など受け概して堅調。鹿島建設<1812>(東証プライム)は前場に年初来の高値を更新した後も堅調など建設株も総じて高い。日経平均は前引けから10円ほど値を消して98円高で始まり、さらに値を消し気味に推移し、大引けは小幅高にとまるが続伸となった。

 後場は、若築建設<1888>(東証プライム)が一段と強含んで年初来の高値更新幅を広げ、大阪万博の工事本格化や大型客船の寄港再開など材料視のもよう。クリナップ<7955>(東証プライム)は寄り後に一段上げて高値を更新し最高級ブランドのシステムキッチンの6月モデルチェンジなどに期待高揚。明星工業<1976>(東証プライム)は14時過ぎから一時急伸し15時半に業績予想の増額を発表。Abalance<3856>(東証スタンダード)は13時過ぎにかけて一段強含み政府の太陽光パネルリサイクル促進など好感の見方。

 ラストワンマイル<9252>(東証グロース)は一段と反発幅を広げ、業績予想の増額を好感した急伸後の調整が移動平均の水準まで進んできたと反騰期待が再燃。アイ・ピー・エス<4335>(東証スタンダード)は朝方の一時ストップ高の高値を抜けなかったが業績・配当予想の増額修正を好感する買い厚く所属市場の値上がり率2位で推移。エルテス<3967>(東証グロース)は強盗逮捕のニュースなど受け押込強盗にも耐え得るセキュリティサービスに注目再燃とされ出直り拡大。カルナバイオサイエンス<4572>(東証グロース)は新株予約権の行使完了を発表したあたりから出直りを強めてきた相場が二段上げ相場に移行とされて一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は9億6260万株(前引けは4億8662万株)、売買代金は2兆3472億円(同1兆1880億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は1079(前引けは1371)銘柄、値下がり銘柄数は666(同383)銘柄。

 東証33業種別指数は24業種(前引けは29業種)が上げ、値上がり率上位は、証券商品先物、銀行、建設、倉庫運輸、不動産、その他製品、陸運、食料品、サービス、保険、パルプ紙、精密機器、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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