日清食品HD、独自開発した対話型AI「NISSIN-GPT」をグループ社員3600人に向け公開

■近日中に最新モデル「GPT-4」を適用予定

 日清食品ホールディングス(日清食品HD)<2897>(東証プライム)は4月25日、日本マイクロソフトが提供するAzure OpenAI ServiceとMicrosoft Power Platformを活用して独自開発した対話型AI「NISSIN-GPT」を、日清食品グループの国内事業会社(一部を除く)の社員約3600人に向けて2023年4月25日(火)に公開したと発表。

 日清食品グループは、中長期成長戦略において「NBX (NISSIN Business Transformation)」を全社活動テーマとして掲げ、純粋なデジタル化に留まらないビジネスモデル自体の変革を目指した取り組みを進めている。

■セキュリティ対策を施したMicrosoft Azure上で独自システムを開発

 今回、日清食品グループの社員が最新のAI技術を活用できるよう、Azure OpenAI ServiceとMicrosoft Power Platformを活用した独自の対話型AI「NISSIN-GPT」を開発した。

 「NISSIN-GPT」では、グループ社員が入力した情報がAI学習に利用されず、外部に情報が漏洩する心配がない。そのため、グループ社員はセキュリティに配慮した環境において、いつでも安心して対話型AIを業務に活用することができる。

 また、対話型AIから得られた情報にはプライバシー、コンプライアンス、フェイクなどの問題が潜んでいることから、情報の二次利用に関するリスクを「チキンラーメン」のキャラクター「ひよこちゃん」を活用して注意喚起することで、グループ社員のリテラシー向上を図っている。

 今後は、AI技術の進展を見据えながら業務への活用方法を議論・検討していくとともに、「NISSIN-GPT」も継続的にバージョンアップをしていく予定である。

 日清食品グループは、最新技術を活用して業務の生産性を向上し、グループ社員がより多くの時間を創造的な活動に費やすための取り組みを進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
  2. ■学生発案の“牛乳をかける新食感”、とんがりコーンに朝食需要を開拓  ハウス食品グループ本社<28…
  3. ■6成分で多様な脱毛にアプローチ、簡単マッサージで日常ケアを支援  日本調剤<3341>(東証プラ…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る