【編集長の視点】ベースフードは63%増収の売上高高成長と「グランプリ」受賞を見直す

■完全栄養主食で売り上げ大幅アップ

 ベースフード<2936>(東証グロース)は、値固めを続けてきた25日移動平均線水準からの上放れを窺っている。同社は、今2024年2月期の売り上げを前期比63.1%増と高成長を見込み、「主食をイノベーションする」フードテック企業としての存在感を高めているが、今年4月18日には同社の世界初の完全栄養主食「BASE BREADチョコレート」が「グランプリ」を受賞したことがフォローの材料と見直され出遅れ株買いが再燃した。テクニカル的にも上場来高値824円から上場来安値318円までの調整幅の3分の1戻し水準にあり、一段の底上げ期待を高めている。

■自社ECは顧客人数と年間注文回数の続伸で売り上げ100億円達成

 同社の今2024年2月期業績は、売り上げ160億7800万円(前期比63.1%増)、営業利益8億400万円の赤字(前期は9億7000万円の赤字)、経常利益8億2500万円の赤字(同9億9500万円の赤字)、純利益8億2900万円の赤字(同10億800万円の赤字)と見込み、売り上げは前期の前々期比77.8%増に続く高成長となり赤字幅も縮小させる。同社は、1日に必要な33種類の栄養素を摂取できる完全栄養食「BASE BREAD」を開発・製造し自社EC、他社ECのほか、コンビニエンスストアなどによるリテール販売をしており、売り上げの高成長は、このうち自社ECでは、新商品のリリース効果や月間平均顧客人数が22万人(前期15万1000人)、年間平均注文回数が9.1回(同8.5回)と見込んでいることもオンして、売り上げが100億円(前期比58.6%増)へ続伸し、リテール販売でも、大手コンビニの全参入などで店舗数が前期の3万5000店から5万店に拡大、売り上げが前期の22億5000万円から45億円へ大きく伸びることなどが要因となる。

 利益は、昨2022年11月の新規株式公開(IPO)時から成長戦略を仕込む投資フェーズとして認知度向上や新規顧客獲得のためのWEB広告やテレビCMを積極継続したほか、新製品開発投資、新規人員採用などを推進しこの投資負担で赤字計上となった。ただ今期は、新規採用人材の戦力化、広告宣伝活動の効率化などによる赤字幅縮小を見込んでいる。同社主力の完全栄養主食のターゲット市場は、約8100億円に達すると観測されており、この健康志向ニーズを取り込み2024年2月期には通期黒字化を目標としている。なお「BASE BREADチョコレート」は、手軽に健康に良いものをおいしく食べたいとする消費者ニーズに合致し合成着色料や合成保存剤を使用していないことなどが評価され、一般社団法人フードアナリスト協会が主催する第62回ジャパン・フード・セレクション(2023年4月)で最高位の「グランプリ」を受賞した。

■最高値調整幅の3分の1戻しから半値戻しの年初来高値にキャッチアップ

 株価は、昨年11月15日に公開価格800円で新規株式公開(IPO)され、710円で初値をつけ上場来高値824円まで買い直され、IPO後初決算の前期第3四半期業績が赤字着地となったことで上場来安値318円へ調整したが、売られ過ぎ修正に新商品発売が続いて年初来高値588円までリバウンドした。同戻り安値から411円へ再調整したが、今期業績の赤字縮小予想やグランプリ受賞が加わって500円台を回復し、足元では25日移動平均線を出没する値固めを続けてきた。株価水準は、最高値から最安値への調整幅の3分の1戻し水準にあり、まず半値戻し水準の年初来高値588円へキャッチアップしよう。
(情報提供:日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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