【注目銘柄】アルファパーチェスは1Q高利益進捗率業績をテコに通期業績の上ぶれ修正を催促

 アルファパーチェス<7115>(東証スタンダード)は、今年3月22日につけた上場来高値1306円を視界に捉えている。今年5月15日に発表した今2023年12月期第1四半期(2023年1月~3月期、1Q)業績が、2ケタ増収増益で着地し、12月期通期予想業績に対して高利益進捗率を示したことを手掛かりにリオープン(経済活動再開)関連のバリュー株買いが増勢となった。今期通期純利益は、前期の過去最高から小幅減益転換と予想しているが、連続過去最高更新と業績の上ぶれ修正を催促している。

■リオープンとインバウンド需要回復で経営の2本柱が好調に推移

 今期1Q業績は、売り上げ122億5800万円(前年同期比20.7%増)、営業利益3億4000万円(同11.1%増)、経常利益3億3200万円(同12.5%増)、純利益2億3600万円(同18.5%増)と好調に推移し、今12月期通期予想業績に対する利益進捗率は、35%~36%と目安の25%を上回った。同社は、工具、消耗品、文房具などの間接材の購買プラットフォームを展開するMRO事業と、商業施設の店舗やビジネスホテルなどの改装案件を手掛けるFM事業を経営の2本柱としており、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行したことで企業活動が回復して工場稼働率が高まり、またインバウンド需要再燃とともにホテルの大型改装案件も増加したことなどから、MRO事業の売り上げが前年同期比13%増、セグメント利益も同3%増、FM事業の売り上げが同52%増、セグメント利益が同16%増となったことが要因となった。

 今12月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ486億円(前期比9.5%増)、営業利益9億5000万円(同8.8%減)、経常利益9億4800万円(同4.7%減)、純利益6億7700万円(同3.8%減)と増収減益転換を見込み、純利益は前期の過去最高(7億400万円)から下ぶれる。電子商取引(EC)ではITシステムへの持続的な成長投資が不可欠で、このIT費用負担や減価償却費が増加することから慎重に予想している。今期1Q業績の高利益進捗率から上ぶれ期待につながっている。なお今期配当は、年間18円(前期実績15円)へ増配を予定している。

■2点底からストップ高を交えて上場来高値奪回にチャレンジ

 株価は、昨年12月26日に公開価格880円で新規株式公開(IPO)され869円で初値をつけ899円高値に切り返し、配当権利落ちで上場来安値646円まで調整した。同安値からは、売られ過ぎとして下値を切り上げ、新型コロナウイル感染症の5類移行決定に伴うリオープン関連株人気で上場来高値1306円まで急騰した。同最高値からの下値確認では今年4月の902円安値、5月の923円安値でダブルボトム(2点底)を形成し、1Q好決算とともにストップ高を交え1100円大台を回復した。PERは16.4倍と類似EC株に比べても相対的に割り負けており、最高値奪回にチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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