科研製薬、多汗症治療剤『エクロック』の韓国における独占的販売契約をドンファ社と締結、マイルストンなど受領へ

■国内では初の原発性腋窩多汗症用の外用剤として20年11月販売

 科研製薬<4521>(東証プライム)は6月2日朝、原発性腋窩多汗症治療剤『エクロック』の韓国における独占的販売契約をドンファ社(DongWha Pharm.Co.,Ltd.、本社:韓国ソウル市)と結んだと発表した。株価は出直り基調となり、午前10時にかけては3555円(55円高)まで上げる場面を見せて戻り足となっている。

 『エクロック』(本剤)は、発汗に関与する神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害する抗コリン剤に分類される外用のゲル剤。本剤は、多汗症の原因となるエクリン汗腺に存在するムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を阻害することで、優れた臨床効果を発揮する。

 日本国内においては、2020年11月18日付「原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック ゲル5%」の薬価基準収載および新発売について」で開示したとおり、初めての原発性腋窩多汗症用の外用剤として、科研製薬が20年11月26日より販売している。

 本契約締結において、科研製薬はBotanixSB,Inc.(本社:ペンシルバニア州)から付与されたアジア主要国のサブライセンス権により、ドンファ社に韓国における本剤の独占的な開発および販売の権利を供与した。科研製薬は当該権利供与の対価として、ドンファ社から契約一時金、マイルストンおよび販売額に応じたロイヤリティを受領する。

 なお、本件による業績への影響は、24年3月期連結業績予想に織り込んでおり、業績予想の修正はないとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る