【引け後のリリース】ノジマが相場急落など考慮し公募増資を中止

引け後のリリース

■増資発表直後に中国株の波乱受け全体相場とともに急落

 家電量販チェーンのノジマ<7419>(JQS)は26日の取引終了後、8月18日付で発表した新株式発行増資及び株式売出しについて、その後の株式市況の急激な変化など諸般の情勢を勘案した結果、26日開催の取締役会で中止することを決議したと発表した。新株式発行増資では発行済株式総数が最大800万株(約16.5%)増加する見込みだったため、この分の株式価値の希薄化がなくなることになる。26日の終値は1077円(73円安)だった。

 18日付で発表した新株式発行増資及び株式売出しでは、現在の発行済株式総数4836万4816株(2015年8月17日現在)に対し、公募増資による増加株式数が最大800万株になり、さらに、第三者割当増資による増加株式数が同じく120万株の予定で、これらによる手取概算額は最大150億7240万円の予定だった。

 しかし、中国株式の波乱を受けて日経JASDAQ平均は8月19日から5日続落して合計約16%安(約445ポイント安)の急落となり、東証1部の日経平均は18日から6日続落して約14%(約2900円)の急落となった。ノジマ株は希薄化を織り込む局面に全体相場の下げが加わり、18日の終値1817円から25日の1012円まで約44%(約805円)の下げとなった。

 発表では、「かかる環境下において本件新株式発行等による資金調達を行うことは、当社グループの企業価値向上及び株主の皆様の利益の最大化には結びつかないものと判断」したという。

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