利上げ延期がNYダウの頭を押さえる、連休明けの日本相場は「成長戦略」関連銘柄が主役へ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛

犬丸正寛の相場展望 日本のマーケットが大型連休のあと、次に開くのはほぼ1週間先の9月24日(木)である。再開の時にどう動くかは、「NYダウ次第」である。

そのNYダウは、8月24日のチャイナショック安値1万5370ドル(場中値)から9月17日に同じく場中値で1万6933ドルまで約1560ドル(10.1%)上昇した。足元の雇用統計好調など景気堅調から「9月利上げ」は確実とみて材料出尽くし感を狙って見切り発車の相場だったといえる。

ところが、17日のFOMCでは9月の利上げを見送った。次は、10月か12月に利上げの可能性ということになるが、「この点を相場はまだ織込んでいない。また、上値を押さえられるジメジメした展開となるだろう」(市場関係者)との見方である。

9月利上げを見送った背景には中国など世界景気の先行き不透明感が大きい要因とみられるが、厳しい見方をすれば、アメリカ景気が中国問題などを吸収するだけの力が十分に備わっていないということにもなるだろう。自信のなさということだろう。

このため、今後のNYダウは、中国問題の動向にこれまで以上に神経質となることが予想されるし米国自体の景気指標にも敏感となることが予想される。

とくに、NYダウが1カ月弱で10%上昇したことはこれまでの相場リズムからみても大きいフシに来ているといえる。しかも、チャイナショック直前水準の1万7500ドルに近づいていることを考え合わせるとNYダウは小さな悪材料に反応して急反落する可能性を含んでいるとみておいたほうがよいだろう。

日本では、連休明けには安全保障関連法案は成立しているだろうから、次のステップとしては安倍改造新内閣によるアベノミクス総仕上げを買う相場展開となるものとみられる。

これまでのアベノミクス効果では、大手企業中心に企業業績は大きく向上、例えば2013年4月頃の日経平均1株利益900円前後は現在1250円台の最高水準にある。これを好感して今年6月にかけて「高ROE相場」を発現、日経平均は6月に2万0952円(場中値)まで上昇、2000年4月以来ほぼ15年ぶりに2万円の大台に乗せた。

しかし、その後は消費税引き上げの影響、中国経済減速の影響などから日本のGDPが今年4~6月でマイナスとなるなど景気に黄色信号が点滅。日経平均は9月に1万7415円まで高値から約3500円(約17%)と大きく下げた。

こうした流れから導き出される一つの答えは、「企業業績が堅調な間にGDP回復の策を打つ」ということだろう。先の自民党総裁選挙で総裁に再選された安倍総裁が引き続き総理として日本経済の再生に取り組む考えを示していることから10月の新内閣では、とくにアベノミクス成長戦略に力が入るものとみられる。

足元のマーケットでは再生医療関連銘柄が動意となるなど日本の成長を支え、牽引するであろう医療、ロボット、新素材、新燃料などの関連銘柄が前面に出てくるものと思われる。とくに、これらの銘柄は今年前半の相場ではほとんど買われていなかったためジコリは少なく需給関係はとい。

足元では、下げの大きかった銘柄のお迎え相場も予想されるが、相場における主役の座は徐々に材料系テーマ株に移って行くものとみられる。

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