【狙い場・買い場】シキボウは低位株中で見直しの芽、注目できる中期計画、今期9.9%増益

狙い場・買い場

シキボウ<3109>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。不動産事業を手がけており、追加金融緩和期待から注目したい。

同社は、祖業である「繊維事業」で培った技術を応用し、「産業資材」や「機能材料」の分野へ、さらには、遊休資産を有効活用し、「不動産・サービス」の分野へと、事業フィールドを拡大している。近年は、事業のグローバル化と周辺分野の開拓に注力し、さらなる飛躍・発展を目指している。今年度から2018年3月期売上高520億円、営業利益38億円、経常利益32億円、純利益18億円目標の中期経営計画「Challenge to the Growth Next stage 2015-2017」をスタート。基本戦略として掲げている「新中核事業の発展的拡大」、「海外オペレーションの拡張と販売の伸長」、「基盤事業の選択と集中による収益向上・業容拡大」を事業拡大の柱に据えて、取り組みを推進している。

今2016年3月期・第2四半期業績予想は、売上高235億円(前年同期比4.6%増)、営業利益12億5000万円(同5.9%増)、経常利益9億5000万円(同6.5%増)、純利益5億円(同3.7%減)を見込んでいる。

通期業績予想は、売上高480億円(前期比1.4%増)、営業利益27億円(同9.9%増)、経常利益20億円(同3.9%増)、純利益11億円(同3.3%増)を見込んでいる。年間配当は期末一括2円継続を予定している(N)。

機能材料分野の化成品事業が、化学品の輸出が堅調に推移したほか、その他の多糖類の受注も堅調に推移しており、第1四半期営業利益は6億0600万円(前年同期比8.8%増)とほぼ計画通りに進捗している。

株価は、6月8日につけた年初来の高値145円から8月25日に年初来の安値109円まで調整。115円以下で下値を固めた感がある。追加金融緩和期待から不動産株が物色されており、不動産業を手がけている同社も見直される可能性がある。今期予想PER12倍台・PBR0.45倍と割安感があり、水準訂正高が期待されよう。

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