【チャート診断】野村HDは主力株の中では動き弱いが「逆三尊」の底入れの可能性、アベノミクス第2ステージで中期有望

チャート診断

野村ホールディングス<8604>(東1・100株単位)はマーケットを代表する指標株の一つ。2013年5月高値を抜けなかったこともあってトヨタ株など一連の優良株に比べると動きは物足りない。

<歩み&現在位置>

今年7月に909.2円まで値を上げたものの、主力優良銘柄の目安の一つとされていた、「2013年高値」の更新はならなかった。2013年高値は980円だった。このため、日経平均は6月に年初来高値をつけたが、同社株は日経平均にほぼ1カ月遅れての年初来高値更新だった。

今年6月の相場はROEが15%程度の高ROE銘柄が中心の相場展開だったが、ROEが8%台の同社株はこの人気に乗れなかったといえる。

8月のチャイナショックの下げでは8月25日に695円と下げ、一旦は戻したが9月8日には8月安値を下回って686.3円の安値に沈んでいる。

同じ指標株のトヨタ株が8月安値をキープしているのと比べると動きは弱い。ただし、年初来安値609.3円(1月16日)には余裕がある。

28日(月)は690.4円と再び下げている。チャート上では、このまま700円前後を維持すれば、「逆三尊」の底値形成となることからここ1~2週間の動きが注目されるところとなっている。

<マーケットの視点>

信用買残が非常に多く、その平均買いコストは850円ていどとみられていることから今後、信用買残の整理がどのていど進むかを注視している。足元では、信用買残がさらに増える傾向にあり買方がナンピンを入れているものとみられ、今後、株価が戻りに転じれば売り圧迫となってきそうだ。

「資産運用のストック営業に力を入れているが、市況変動の影響は受ける体質であることには変わりはない。市況変動を理由に業績予想は公表していない」(市場関係者)。このため、日経平均の動きに代表される株式マーケットの動向や出来高動向が注目点として指摘されている。

<方向と短期・中期判断>

第1四半期は前年同期比10.0%増収、営業利益14.3%増益と好調だった。しかし、7月以降のマーケットは、8月にチャイナショックに見舞われるなど芳しくない。この点が同社株が8月安値をキープできず9月に再度、下げる要因になったものとみられる。

ただ、8月以降のマーケット低調はほぼ株価に織込んだものとみられる。今後はアベノミクス第2ステージ入りでマーケットが活気づき、特に、日銀の第3次金融量的緩和があれば戻り売りをこなして反発を強めるものとみられる。

短期的には底値を固める下値モミ合いとみられる。中期的にはアベノミクス第2ステージの本舞台幕開けを睨みながら出直りのチャンスを窺うものとみられる。逆三尊の底入れに期待して700円前後は中期で仕込み場とみられる。

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