【編集長の視点】ブランジスタは公開価格水準から直近IPO株人気を再燃させて急反発

編集長の視点

ブランジスタ<6176>(東マ)は、21円高の502円と4営業日ぶりに急反発して始まっている。同社株は、今年9月17日に公開価格450円で新規株式公開(IPO)され、647円で初値をつけ上場来高値654円まで買い進まれたあと、全般相場の波乱とともに上場来安値461円まで調整したが、同水準は、公開価格目前で下げ過ぎとして直近IPO株買いが再燃している。国内唯一の電子雑誌出版社として、電子雑誌のリーディングカンパニーに位置する独自ビジネスモデルも、成長可能性が見直されているもので、きょう29日に日経平均株価が、海外株安を受けて480円安と続急落してスタートしているなか逆行高を鮮明化している。

■発行点数、読者数が伸び今期、来期と連続の2ケタ増収増益

同社は、内外のEC大手が電子書籍に進出し「電子書籍元年」といわれた2012年よりも5年も早い2007年に旅行情報雑誌『旅色』を創刊し現在、11誌の電子雑誌を発行する業界のパイオニアとなっている。電子雑誌は、無料で登録不要、どの閲覧デバイスでも閲覧できるストレスフリーの特性を誇り、『旅色』は、国内宿泊施設数を5万3172軒、国内飲食店77万8269店の情報を掲載していることなどから読者数を伸ばし、月間読者数は100万人と、既存の活字媒体のリアル旅行情報誌・ライフスタイル誌の発行部数3~46万部を圧倒的に引き離している。

このため業績も好調に推移し、期末接近の今2015年9月期業績は、売り上げ21億3100万円(前期比24.8%増)、経常利益3億円(同35.8%増)、純利益1億7100万円(同21.0%増)と連続の2ケタ増収増益を予想している。電子雑誌へ掲載する広告掲載料、電子雑誌の制作を受託する制作受託料、企業向けにウェブサイトの構築・運営を行うソリューションサービスの業務受託料などが好調に伸びているためで、続く2016年9月期業績も、売り上げ24億7700万円(今期予想比16.2%増)、経常利益4億5000万円(同50.0%増)、純利益2億5700万円(同50.2%増)と計画している。2020年までに電子雑誌の発行点数を、訪日外国人旅行客向けの『旅色』を含めて20~30誌まで伸ばすことを計画してるだけに業績の高成長が続く見込みだ。

■最高値から29.5%下落で「三割高下に向かえ」の相場格言通りに目先調整一巡感

株価は、IPO初日の高人気から地相場模索が続き、上場来安値461円をつけ公開価格目前となっているが、上場来高値からの下落率は29.5%と相場格言の「三割高下に向かえ」通りの目先調整一巡を示唆している。低位値ごろ妙味もオンして直近IPO株人気を再燃させ一段の戻りにチャレンジしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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