【どう見るこの相場】日経平均、安倍政権大勝利のご祝儀も

どう見るこの相場

■日経平均446円高で目先の金融不安売りは一巡、安倍政権大勝利のご祝儀も

<Q>日経平均は急反発しているようだが。

<A>日経平均は18日(木)前場では446円高の1万7265円と前日までの嫌な雰囲気を吹き飛ばす急反発となっている。

<Q>下げていた不安材料が一掃されたのか。

<A>短期資金によるロシア・ルーブル売りは、ひとまず一巡したといえる。ただ、これまでの欧州の金融不安は蒸し返されて売り材料となって一度では終わっていない。ロシア売りが、これで完全に収束したと見るのは早計だろう。次の台風に注意をしながら前向きに日々の営みに取り組んでいくということだろう。

<Q>幸い、アメリカの景気は強いということか。

<A>それが一番の支えといる。今のアメリカ経済は、世界の経済が少々、ガタついても直ちに大きく影響を受けることはない。あのリーマンショックの大不況を乗り越えてきたのだから足腰は非常に強くなっている。ただ、世界経済の先行き不透明で早期に実現するだろうとみられていた金利引上げは先延ばしとなることが予想され米国企業々績にはプラス材料といえる。

<Q>日本はどうか。

<A>今日の日経平均には安倍政権大勝利に対する遅ればせの、「ご祝儀」が含まれていると思われる。今日はアベノミクスの目玉である地方創生で税制優遇の具体的な材料も出ている。目先の投げ売りが一巡したのでアベノミクス第3章を買う相場が新鮮な気持ちでスタートすることになるだろう。日経平均は早いタイミングで25日線(1万7405円)を抜けば場の雰囲気はさらに好転するだろう。

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