アドヴァンの3月期第2四半期は増収大幅増益、新築需要が回復の兆し

■進捗率は、営業利益が62.2%と高水準で推移

 アドヴァン<7463>(東1)は、第2四半期の発表後、株価が上昇基調を強めている。発表前は、3ヶ月近く900円前後を中心として横ばいだったが、発表後は、1098円(10月6日)まで上昇。決算の内容を評価する展開になっている。その後も中段もちあいを形成し、再上昇に向けた足場固めの相場となっている。

 欧州製タイルなどの輸入建材を手掛ける。今3月期第2四半期連結業績は、前回予想を修正(10月5日公表)しており、第1四半期に引続き増収大幅増益で着地した。

 売上高はTVCMの効果も浸透し、住宅、ホテル、商業施設ともに全般的に伸び、前年同期比13.8%増の93億16百万円、営業利益は予定していたTVCM及びソフトウエア関係も下期からとなり、販管費などが減少し、同37.3%増の29億21百万円となった。経常利益はソーラー発電収入およびデリバティブ評価損などを計上し、同29.6%増の27億72百万円、四半期純利益はショールーム改装除却損などを計上し、同34.5%増の17億99百万円と増収大幅増益で着地した。

 建材関連事業の販売実績を見ると、一般建築関連ではホテル、商業施設などを中心に前年同期比19.1%増、住宅関連では戸建を中心に同10.6%増加し、売上高は同16.5%増の88億91百万円となった。

 通期業績見通しについては、売上高が192億円(前期比10.0%増)、営業利益が47億円(同0.2%増)、経常利益が42億50百万円(同24.9%減)、純利益が25億50百万円(同24.3%減)と前回予想を据え置いた。

 なお、通期業績予想に対する進捗率は、売上高が48.5%、営業利益が62.2%、経常利益が65.2%、純利益が70.6%と利益面高水準で推移している。

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