【株式評論家の視点】アクアラインは「水まわり修理」と「ミネラルウオーター」を展開、今期2ケタ増益、PER12倍に割安感

株式評論家の視点

アクアライン<6173>(東マ)は、本年8月31日、東京証券取引所マザーズに上場。同社の主要事業である水まわり緊急修理サービス事業はスポット事業、ミネラルウォーター事業はストック事業として、それぞれの特色を生かした事業展開を行っている。水まわり緊急修理サービス事業では、水まわりの急なトラブルの解消に24時間365日の緊急対応の『水道屋本舗』として、サービスを提供。トイレ、キッチン、バスルームの「つまり」解消、「水漏れ」修理、水まわり製品の販売、敷地内配管工事、水まわりのトータルリノベーションまで幅広く対応している。一方、ミネラルウォーター事業は「最高品質の水」を皆様に飲んでもらいたいという想いを大切に、「使える水」を提案。ストック事業としての性質が強く、ミネラルウォーターの取り引き先件数は年々増加している。

第2四半期(3~8月)実績は、売上高が17億6200万円(前年同期単体実績15億4800万円)、営業利益が1億2400万円(同7900万円)、経常利益が1億1300万円(同7600万円)、純利益が6500万円(同法人税の計算を行っていない為、記載していない)に着地。

今2016年2月期業績予想は、売上高が35億7900万円(前期比8.9%増) 、営業利益が2億7200万円(同23.6%増)、経常利益2億6100万円(同20.8%増)、純利益1億5200万円(同2.3倍)を見込む。年間配当は8円を予定している。

第2四半期では、スポットではあるが水まわり緊急修理サービス事業において、施工依頼件数が順調に増加。温水洗浄便座、洗面台、蛇口、給湯器等水まわりの商品の販売・取付が好調に推移している。

株価は、8月31日上場初日に公開価格の1250円を上回る上場来の高値1563円と買われた後、9月30日に上場来の安値970円まで約4割調整。その後、1000円を軸に底値圏でモミ合っているが、公募株の売りは一巡した感がある。プライベートブランドの新規獲得先として大学を中心に増加しており、今後の展開に期待が持てる。足元の業績は第2四半期業績が好調に推移し、今期予想PER12倍台と割安感があり、見直し余地が拡がる。日柄調整が進めば、十分リバウンドが見込まれることから、押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家&アナリスト・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る