【どう見るこの相場】NYダウ急伸の背景にあるもの

■NYダウはチャイナショックの影響ハネ退け暴落前水準を奪回

NYダウが22日、急伸、中国ショック前水準を回復した。軍事面、経済面で台頭する中国に対する巻き返しの意味合いもNYダウ高背景にチラつく。

<Q>NYダウが急伸したようだが。

<A>10月22日(木)のNYダウは終値で320ドル高の1万7478ドルと急伸、場中の高値では1万7505ドルまであった。去る、8月24日に中国通貨・元の切り下げショックで安値をつけた1万5370ドル(場中値)から2135ドル、率で13.8%上昇した。

<Q>何が背景か。

<A>前日、欧州中央銀行(ECB)の総裁が追加の金融緩和を示唆したことが直接の理由だろう。ただ、背景には政治的な雰囲気が漂っているように思われる。

<Q>どういうことか。

<A>8月にチャイナショックで下げたわけだが、その後の動きを見ていると、8月25日の、「米中首脳会談」で雰囲気がガラリと変わったように思わる。実際、直後の9月29日のボトム1万5947ドルから急に上げピッチが速くなった。

<Q>米中首脳会談では株高に繋がるような材料は出なかったように思うが。

<A>そう、株価に刺激となるような好材料はなかった。むしろ、逆だったと思う。なぜなら、首脳会談では習主席の胸を張った態度に対しオバマ大統領は終始、しかめツラの厳しい表情だったことが表しているように、中国の南シナ海の埋め立て問題などではまったく譲歩しない高圧的姿勢だったといえる。アメリカは完全に見下されたといえるf状況だった。これに対する反発の意味合いが株高に含まれていたように思われる。

<Q>株高とは、あまり関係がないような話に思われるが。

<A>そうでもない。軍事面で独走を許すといずれ経済面にも影響が出てくる。とくに、「中国の経済が減速するとアメリカは困るだろう」と、いわんばかりの経済面での高圧的姿勢も感じられる。われわれがそう感じるのだからアメリカはそうとう苛立っているように思われる。こうした意味合いも含んで、アメリカ経済の象徴であるNYダウは中国に影響を受けることなく強い展開になっているのではないかと思われる。中国ショック直前のNYダウは1万7400ドルていどだったから、22日の急伸で完全に中国ショック前の水準を奪回したことになる。少なくとも、NYダウは強いアメリカを演出したいえる。

<Q>今後の展開は。

<A>中国ショック前水準を奪回したことに対する達成感とやや無理をして上げたところもあるので常識的には一服となるだろう。とくに、27~28日のFOMCで10月の利上げ問題、11月6日の雇用統計発表など、これからはアメリカ自体の景気を見極める相場展開と思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シャープ堺工場跡地を再活用、水冷技術と再エネ電力で高性能計算を実現  KDDI<9433>(東証…
  2. ■2026年3月6日全国公開、日本の観客へ感謝を込めた特別版  ギャガは、『映画 冬のソナタ 日本…
  3. ■写真555点で広がる味覚の世界、0歳からの「はらぺこ図鑑」  学研ホールディングス<9470>(…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■JR東日本、約40年ぶり運賃改定で鉄道株に注目  JR東日本<9020>(東証プライム)は3月1…
  2. ■中東情勢の行方が左右する「彼岸底」シナリオと原油危機回避の可能性  願わくば少なくともアノマリー…
  3. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  4. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…
  5. ■地銀・建設・リサイクル株が業績上方修正クラスターを形成  今週の当コラムは、内需ディフェンシブ株…
  6. ■「TACO」神話揺らぐ、内需関連が上場来高値圏  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みする…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る