【株式市場】補正予算など好感し日経平均は反発し新規上場株は買い気配

株式市場

◆日経平均の前引けは1万8890円21銭(113円17銭高)、TOPIXは1546.18ポイント(3.07ポイント高)、出来高概算(東証1部)は8億5078万株

 28日前場の東京株式市場は、首相が11月初旬にも「一億総活躍」に向けた補正予算の編成を指示と伝えられたため、株価指数先導型で全般反発して堅調になり、日経平均は取引開始後に148円47銭高(1万8925円51銭)まで上げる場面があった。業績予想を増額したファナック<6954>(東1)は小休止を入れて一段高。ただ、南シナ海の中国の人口島を巡る懸念などがあり、日経平均の前引けは113円17銭高(1万8890円21銭)となった。主な株価指数では東証2部指数が小安い。

 地政学リスクが懸念されて薬品株や水産株の一角が高く、東京エレクトロン<8035>(東1)が四半期決算発表と業績予想の増額などを好感して急伸し、森永乳業<2264>(東1)も増額を好感して高値を更新。同じく増額した東映アニメーション<4816>(JQS)は一時ストップ高。日本パワーファスニング<5950>(東2)は大阪での「民泊」規制緩和などが連想材料との見方あり大幅続伸。メタップス<6172>(東マ)は電子商取引サイト内の仮想通貨好調報道に続き韓国企業の買収が好感されて連日急伸。

 本日新規上場のバルニバービ<3418>(東マ・売買単位100株)は首都圏や大阪圏などでカフェやレストラン「ガーブ」などを展開し、前場は買い気配のまま初値がつかず、公開価格2500円を70%上回る4250円の買い気配となった。

 上場2日目のパートナーエージェント(パートナーA)<6181>(東マ・売買単位100株)10時8分に公開価格1260円の3.2倍の4000円で売買が成立して初値がつき、あと4250円まで上げて売買をこなした。

 東証1部の出来高概算は8億5078万株、売買代金は1兆550億円。1部上場1905柄のうち、値上がり銘柄数は851銘柄、値下がり銘柄数は872銘柄となっている。

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