【話題】日本郵政・かんぽ生命・ゆうちょ銀行が4日に上場、事前に買えたのは10人に一人とか

日本郵政グループ 3社

◆トランポリンに3人乗れるか不安あったが2日の相場でほぼ織り込む

 日本郵政グループの3銘柄が11月4日、株式を上場する。日本郵政<6178>(東1)の売り出し価格(公開価格)は1400円。かんぽ生命保険<7181>(東1)は2200円。ゆうちょ銀行<7182>(東1)は1450円。上場前に買えた投資家は、かんぽ生命、ゆうちょ銀行が10人に一人、日本郵政は5人に一人とも言われるため、買い気配をセリ上げてご祝儀相場に発展するか、初値が公開価格から遠くない水準で生まれて大きく育つか注目される。

 上場時の時価総額は、日本郵政が約6兆3000億円。かんぽ生命は約1兆3200億円。ゆうちょ銀行は約6兆5250億円。これまでの最大がNTT(日本電信電話)<9432>(東1)の18兆7000億円(1987年)で、2位はJT<2914>(東1)の2兆8760億円(1994年)だったため、3銘柄を合わせるとNTTに次ぐ大型上場になる。

 このため2日の株式市場では、日経平均が大幅反落の380円安になった要因のひとつとして、「東証1部市場というトランポリンに3人同時に乗って支えきれるか不安感があったため」(市場関係者)との見方があったが、取引日ベースで前日に下げたことにより、こうした不安感の大半は織り込まれたとの見方が出ている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る