【引け後のリリース】NTT都市開発がホテル事業でひらまつと提携し出資

引け後のリリース

■ひらまつ株を3.09%取得し「滞在型スモールラグジュアリーホテル」展開

 NTT都市開発<8933>(東1・売買単位100株)と高グレードフレンチレストランなどのひらまつ<2764>(東1・売買単位100株)は4日の大引け後、ホテル事業に関する業務資本提携を行い、NTT都市開発は11月6日付で平松博利代表取締役社長からひらまつ株式を150万株(発行済株式数の3.09%)取得すると発表した。

 発表によると、NTT都市開発は「中期ビジョン2018」で、訪日観光客の著しい増加等により今後の成長事業と位置づけるホテル・リゾート事業に戦略的に取り組むため、平成27年10月1日に商業事業本部ホテル・リゾート事業部を設置した。提携して取り組むホテル事業として、まずは第一弾として、リゾート地を中心に10~20室程度の「滞在型スモールラグジュアリーホテル(オーベルジュ)」を開始し、既に出店を発表している賢島(かしこじま:三重県、平成28年7月開業予定)を皮切りにスタートさせ、熱海(平成28年9月開業予定)の2物件から展開し、順次拡大していく予定とした。 

 また、NTT都市開発は第2四半期決算とともに今3月期の連結業績予想を大幅に増額修正して発表し、都心マンションなどの引渡しにより利益率が改善していることなどを要因に、今3月期の連結営業利益は従来予想を40%増額して350億円の見込み(前期比では41%増加)とした。純利益の見込みは25%増額し、新たな予想1株利益は45.58円。

 NTT都市開発の株価は2年近く横ばい相場が続いており、4日の終値は1138円(29円安)。業績予想の増額によりPERは25倍前後になり、たとえば三井不動産<8801>(東1)の20倍台後半と比べて割高感がほとんどなくなる形になる。

 ひらまつの株価は8月の全体相場急落局面で608円の下値をつけ、その後は650円をはさんで下値固めが続いている。4日の終値は645円(3円高)だった。業績は最高益基調にもかかわらず、全体相場に比べてまだ本格的な自律反騰が発生していないため、すでに反騰した銘柄よりも上値妙味がある可能性がある。

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