【編集長の視点】三機サービスは急反落も株式分割の権利取りで割安直近IPO株買いが再燃も有力

編集長の視点

三機サービス<6044>(JQS)は、39円安の1701円と急反落して始まっている。同社株は、今年8月25ににつけた上場来安値1491円から200円超幅の底上げをしているが、きょう13日に日経平均株価が、前日12日のニューヨーク・ダウ工業株平均の急続落を受けて252円安と8営業日ぶりに急反落してスタートしていることもあり、目先の利益を確定する売り物が先行している。

ただ、同社は、今年11月30日を基準日に株式分割を実施することを予定しており、11月25日の権利付き最終日を前に下値に権利取りの買い物が再燃する展開も想定される。また今5月期業績が連続して過去最高を更新することを見直し、直近IPO(新規株式公開)株として割安放置が目立つこともフォローの材料となりそうだ。

■大型空調機器のメンテナンス事業が続伸し省エネ機器への大型更新工事も寄与

株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げることにより同社株式の流動性の向上と投資家層の一段の拡大を図ることを目的にしており、1株を3株に分割する。同社株は、今年4月24日に公開価格1540円でIPOされたばかりで、IPO早々の8月27日に同株式分割を発表した。また、同社は、今期配当を配当性向を30%とする配当政策に従って年間45円の継続を予定、株主への利益還元策を積極継続している。

一方、今5月期業績は、売り上げ65億円(前期比10.2%増)、経常利益3億8400万円(同7.0%増)、純利益2億4800万円(同16.0%増)と予想、前期に続き過去最高を更新する。

パナソニック<6752>(東1)グループのメーカーサービス指定店として展開している空調機器メンテナンス事業では、同社管理の大型空調機器が増加し、省エネ用機器への更新工事の大型案件も寄与、もう一本の主力事業のトータルメンテナンス事業では、全国的に多店舗・多棟展開している飲食業、小売業向けに24時間365日サービスしている厨房機器や給排水設備のメンテナンスが、順調に推移していることなどが要因となる。配当は、期末一本で前期と横並びの45円を予定、株式分割権利落ち後は15円とする。

■最高値からの調整幅の3分の1戻しをクリアもなおPERは12倍台と割安

株価は、公開価格を572円、37%上回る2112円で初値をつけ即上場来高値2228円まで買い進まれたが、このIPO人気の一巡で地相場模索を続け、世界同時株安の波及で上場来安値1491円へ突っ込んだ。同安値からは、公開価格割れは下げ過ぎとして底上げ、株式分割も加わってこの調整幅の3分の1戻し水準まで持ち直した。PERは12倍台と割安で、株式分割の権利取りで一段のリバウンド幅拡大に進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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