【株式評論家の視点】アクアラインは水まわり緊急修理サービスで飛躍、動く店舗が特徴

株式評論家の視点

アクアライン<6173>(東マ)は、本年8月31日、東京証券取引所マザーズに上場。平成7年の設立以来、キッチンやバスルーム、トイレなどのトラブル解消、製品の販売や取り付けを行う、水まわりの緊急修理サービスの提供を行っているほか、ミネラルウォーター・ウォーターディスペンサー販売を第2の軸として展開している。水まわり緊急修理サービス事業では、水まわりの急なトラブルの解消に24時間365日の緊急対応の『水道屋本舗』の屋号のもと、オリジナルキャラクター『水道屋ぱんだ』で展開している。同社の事業拠点は広島、東京、大阪の3ヶ所で、サービスは北海道から沖縄まで、日本全国で提供している。スタッフ全員正社員、「リモート」勤務・「リモート」管理で、サービススタッフは自宅から現場へ直行直帰。GPS車両、iphoneで連絡。車両が動く店舗・倉庫で迅速に対応できる体制を整えていることが最大の特徴となっている。

今2016年2月期第2四半期実績は売上高が17億6200万円(前年同期単体実績15億4800万円)、営業利益が1億2400万円(同7900万円)、経常利益が1億1300万円(同7600万円)、純利益が6500万円(同法人税の計算を行っていない為、記載していない)に着地。水まわり緊急修理サービス事業で、夏季の需要期を経過したが、自社広告の反響が引き続き堅調で広告費の抑制に繋がったほか、業務提携先との関係強化の取り組みによる成果も継続しており、受注件数・施工単価が堅調に推移。その他の事業で、学校・ホテル等を納品先とするミネラルウォーターのプライベート商品販売は、新規クライアントの獲得や夏季の猛暑による影響もあり堅調に推移した。

通期業績予想は、売上高が35億7900万円(前期比8.9%増)、営業利益が1億2400万円(同23.6%増)、経常利益が2億6100万円(同20.8%増)、純利益が1億5200万円(同2.3倍)を見込む。年間配当は8円を予定している。第2四半期において売上高は順調に増加し、それに伴い原価率が低下しており、通期業績予想は達成できる見通し。

株価は、8月31日上場初日に公開価格の1250円を上回る上場来の高値1563円と買われた後、9月30日に上場来の安値970円ま調整を挟んで10月23日高値1270円と上昇。その後、もみ合っている。ミネラルウォーターのプライベートブランドの新規獲得先として大学を中心に増加しており、中長期的な成長が見込まれるほか、今期予想PER13倍台と割安感がある。サポートラインの25日移動平均線を目安に下押す場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家&アナリスト・信濃川)

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