【話題株】CYBERDYNEは赤字続くが売り上げ急増し収支好転の期待強まる、『HAL』内外で医療用の認可が迫る

CYBERDYNE CYBERDYNE 7779 サーバーダイン

「装着型ロボット」のCYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>(東マ・売買単位100株)は16日、7.5%高の1640円(114円高)となり、年初来の高値1708円(4月14日)に迫った。この前売買日・13日に発表した第2四半期決算(2015年4~9月、連結)は営業・経常・純利益ともほぼ前年同期並みの赤字となったが、売上高は前年同期の2.6倍に急増。

介護支援用などの用途にロボの導入が進見始めてきたことがうかがえ、損益分岐点の低下や収支好転に現実味が出てくれば株価は大きく動き出す可能性がある。

第2四半期は、介護福祉用で「平成27年2月に製品化した小型軽量の『HAL』自立支援用(単関節タイプ)も日本国内での病院を中心に導入が進み」「平成27年3月に製品化した『HAL』介護支援用(腰タイプ)は、介護施設向けの導入が大きく進展した」(決算短信より)。

また、作業支援用も、「昨年度に製品化された『HAL』作業支援用(腰タイプ)は建設現場や工場、物流倉庫を中心に導入が増加し」「人工知能AIを搭載した清掃ロボットは(中略)平成27年9月末より羽田空港での運用を開始した」(同)。

医療分野では、医療用(下肢タイプ)の国内外での臨床研究を推進。米国ではFDA(米国食品医薬品局)に対して医療機器の承認申請中であり、平成27年度中の承認取得を目指している。欧州にでは、既に医療機器認証を取得し、ドイツでは『HAL』を利用した治療に公的労災保険が適用されている。新たに公的医療保険への適用拡大を目指している(平成27年10月に申請済)。日本では平成27年3月に神経・筋難病疾患に対する「新医療機器」としての薬事承認申請を行っており、11月10日に医療用、薬事・食品衛生審議会の了解が得られたと発表した。

株価は2014年3月に上場して以来、同年8月につけた2132円の高値を除くとほぼ6年にわたり1300円前後から1700円前後の間を往来しながら横ばい相場が続いており、15年の年初来高値もこのモミ合い相場の「重力」から抜け出せていない。しかし、経験則ではモミ合いが長ければ長いほど、抜け出した暁に大きな上昇波動が訪れるとされている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る