【木村隆のマーケット&銘柄観察】日本PCサービスはPER10倍台で割安が顕著

木村隆のマーケット&銘柄観察

日本PCサービス<6025>(名セ)は調整色を強めているが、巻き返しの機が近付いている感触だ。業績は好調でPERはわずか10.8倍に留まっている。割安買いの流れが巻き起こる可能性が強い。

同社はパソコンやタブレット端末、デジタル家電など、家庭のネットワーク対応機器に関する設定設置やトラブルに対し、訪問または電話で対応、解決するサービスの提供を行っている。

事業区分別では、フィールドサポート事業は、「駆けつけサポート」と「代行設定サポート」の2つのサービスを全国対応・年中無休で提供している。「駆けつけサポート」では、全国即日訪問により、主にパソコンやパソコンデータに関するトラブルの解決からホームネットワークの設定設置、データの移行や復旧、廃棄まで対応するワンストップ・サポートを提供。

同社の属する情報通信分野は、スマートフォンやタブレット端末等の普及拡大を背景に、IT投資への意欲は高まりつつある。こうした業界全体の成長にプラス、認知度の向上・品質向上に向けての直営店舗の新規出店、新規会員サービスの提供開始による収益基盤の強化など、同社独自の取り組みを強化している。対応機器も、パソコンだけでなくスマートフォン・タブレット・デジタル家電など広範囲であり、FacebookやTwitterなどの利用ソフトのサポートも行っている。

前期の売上げ24億1900万円(前々期比32.5%増)、営業利益1億2100万円(同1800万円)に続き、今2015年8月期も売上げ26億1200万円(前期比8%増)、営業利益1億3500万円(同12%増)を見込んでいる。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

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