【株式評論家の視点】フィスコはSJIの子会社化で第3四半期赤字、通期は黒字、株価は年末ラリーで注目も

株式評論家の視点

フィスコ<3807>(JQS)は、ミニゴールデンクロスを示現。市況関連銘柄として注目したい。同社は、各投資市場に対する鋭い分析力と豊富な経験をもとに、投資家を支援する各種金融サービスを提供している。サービスの主な内容は、マーケットリサーチ、個人投資家向け情報・ツール、フィスコフィナンシャルカレッジ、リサーチチーム(アナリスト)紹介、フィスコIR実務支援サービスなど。

今2015年12月期・第3四半期業績実績は、売上高が68億1800万円(前年同期比5.0%増)、営業損益が6億3600万円の赤字(同3億7300万円の黒字)、経常損益が8億6500万円の赤字(同4億3600万円の黒字)、最終損益が1億5200万円の赤字(同2億5500万円の黒字)に着地。

通期業績予想は、売上高が151億8800万円(前期比44.5%増)、営業利益が17億2900万円(同5.4倍)、経常利益が16億8300万円(同86.4%増)、純利益が9億5200万円(同30.5%増)を見込んでいる。年間配当は期末一括3円継続を予定している。

株価は、2月24日につけた年初来の高値443円から11月16日に年初来の安値235円まで調整を挟んで上昇。日経平均株価は、2万円を目前としており、株式市場に対する関心が再び高まると同時に株式市況関連を見直す動きが見られる予想される。また、同社の連結子会社である株式会社ネクスグループが株式会社SJIと資本業務提携を締結したことが注目される。SJIグループの連結子会社化に伴い、第3四半期は営業損失となったが、広告代理業、コンサルティング事業、インターネット旅行事業、デバイス事業の展開など多角化に期待がかかる。期末配当取りも意識され、年末ラリーとなるか注目されそうだ。(株式評論家&アナリスト・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る