【編集長の視点】イーグランドは4連騰、東証2部へ市場変更で2期ぶり最高純益を見直し超割安修正

編集長の視点

イーグランド<3294>(東2)は、きょう27日にジャスダック市場(スタンダード)から東証第2部に市場変更されて売買がスタートしており、前日のJQ市場終値に対して3円高の767高と小幅ながら通算して4営業日続伸している。改めて今年10月に発表した今3月期通期純利益の上方修正を見直し、4期ぶりに過去最高を更新することを評価して超割安株買いが増勢となっている。

■賃貸用不動産譲渡の売却益が寄与して今期純利益は81%増益とV字回復

同社の今3月期業績は、今年10月9日に第2四半期(2Q)累計業績を上方修正し、その2Q累計決算発表時の10月30日には、今度は3月通期純利益を上方修正した。2Q累計業績は、売り上げが、7~8月に中古住宅再生事業の販売の伸び悩みで下ぶれたが、利益は、物件販売の利益率が改善され収益用一棟マンションの販売による売り上げ、利益が上乗せされ上方修正された。3月通期業績は、売り上げを期初予想通り177億4000万円(前期比15.2%増)、経常利益も同じく7億5300万円(同9.5%増)としたが、純利益は、東京都千代田区に保有する賃貸用不動産を売却して6億900万円の譲渡益が発生したことから、期初予想の5億100万円を9億600万円(同81.3%増)に引き上げたもので、2014年3月期の過去最高(5億8300万円)を大幅に更新する。

■PBR1倍割れの最安値から2割高もなおPERは5倍台と割り負け顕著

株価は、今期第1四半期業績が減益転換して着地し、世界同時株安の波及もあって上場来安値617円まで突っ込み、PBR1倍割れは下げ過ぎとして底上げ、今回の通期純利益の上方修正に寄与した固定資産の売却や2Q累計業績の上方修正が続いて25日移動平均線に乗せ、東証第2部への市場変更承認で700円台央へ2割超と上値を伸ばした。PERは5倍台と割安であり、年初来高値880円抜けから昨年9月30日を基準日に実施した株式分割(1対4)の権利落ち後高値916円を奪回し一段の権利落ち埋めにチャレンジしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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