【引け後のリリース】そーせいGが導出先の臨床にともない4.6億円受理

引け後のリリース

■重度のぜんそく治療薬候補をノバルティス社が第Ⅲ相臨床試験

 そーせいグループ(そーせいG)<4565>(東マ・売買単位100株)は9日の大引け後、同社などが開発した化合物「NVA237」(グリコピロニウム臭化物)の導出先であるノバルティス社が「NVA237」を含有する新規3剤配合型吸入喘息治療薬「QVM149」の第Ⅲ相臨床試験に入り、ライセンス契約に基づき、この臨床試験の最初の被験者への投与を契機に、375万米ドルのマイルストンを受理すると発表した。375万米ドルは、1ドル123円とすると約4億6,000万円になる。

 発表によると、ノバルティス社が第Ⅲ相臨床試験を行う「QVM149」は、当社導出の長時間作用性抗コリン薬(LAMA)グリコピロニウム臭化物とノバルティス社の長時間作用性β2刺激薬(LABA)インダカテロールマレイン酸塩および吸入コルチコステロイド(ICS)フランカルボン酸モメタゾンの3剤を配合した1日1回吸入の固定用量配合剤。

 喘息は気道に慢性の炎症が生じることにより空気の流れが制限され、反復性の咳、息切れ、呼吸困難が引き起こされる呼吸器疾患です。喘息の発病、症状の誘発には様々なアレルギー誘発物質やウィルス、タバコの煙、科学物質などが関与している。小児から高齢者まで幅広い年齢層が罹患し、WHOでは全世界で2億3500万人の喘息患者がいると推計している。

 そーせいグループの株価は10月末に米国でのCOPD(進行性の致死的な呼吸器疾患)治療薬の承認発表などを契機に急伸しはじめ、それまでの4000円前後での小動き相場から12月8450円まで急騰した。9日の終値は7960円(150円安)だったが、PERは20倍台前半のため、創薬ベンチャーとしては割安といえる。上昇相場の中で小休止の様相を見せている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る