【どう見るこの相場】超低金利効果と株式相場

どう見るこの相場

■世界のマネーは日本に投資しないのは「モッタイナイ」!

<Q>国債の利回りが過去最低水準のようだが。

<A>10年物国債の利回りが25日には0.31%まで低下し歴史的な低水準となっている。

<Q>なぜか。

<A>日銀の10月末の量的金融緩和を受けて日銀が大量に国債を買っている。需給関係がよいからだ。その規模は毎月8~10兆円といわれる。これだけ腰の入った買いが入っていれば短期の投機マネーもある意味で安心して介入できる。国債が品薄になっているから投機マネーにはおいしい対象だろう。株式市場に置き換えれば新興系の小型銘柄を短期マネーが買い上がっているのと似ている。

<Q>国債が低金利ということはマネーの行き場所がないということを意味しているのではないか。

<A>その可能性は十分にあると思う。原油安など資源に向かっていた世界の資金が日本に目を向けて来ている可能性はある。国債等だけでなく今後は「日本株」に目を向けてくることが予想される。世界のマネーから見れば日本は政権が安定し経済再生にも目処が立ち始めているから日本に投資をしないのは、「モッタイナイ」と思っているのではないか。

<Q>どんな日本株を買ってくるか。

<A>基本的にはROEが高く、1株利益と配当が増える銘柄に尽きるだろう。こうした尺度にマッチすれば輸出関連でも内需関連でもいいわけだ。ただ、日本買いということになれば円高に振れることが予想されるため、国内の資金は徐々に円高に関連した内需関連にウェートを高めるものとみられる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  2. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
  3. ■薪状木材を活用し、液状化抑制とCO2貯留を同時に実現  飛島ホールディングス<256A>(東証プ…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る