【狙い場・買い場】山善は今期2ケタ増益、自動車、航空機関連が好調

狙い場・買い場

山善<8051>(東1)は、2ケタ増益見通しで割安感があり注目したい。同社は生産財関連ビジネス(機械事業部、機工事業部、国際事業本部、MRO電子調達)、消費財関連ビジネス(住建事業部、家庭機器事業部)を手がける専門商社である。

足元の業績は、2015年3月期第2四半期売上高が2012億6500万円(前年同期比7.5%増)、営業利益が46億8900万円(同16.9%増)、経常利益が48億0900万円(同13.5%増)、純利益が30億8600万円(同16.5%増)と2ケタ増益着地。国内外で自動車業界や航空機業界を中心に切削工具や機械周辺機器のほか、工場内搬送機器の需要が好調。

通期業績予想は、売上高が420億円(前期比6.3%増)、営業利益が113億円(同18.2%増)、経常利益が115億円(同16.9%増)、純利益が72億円(同30.6%増)を見込む。配当12円(同5円増)を予定している。生産財分野では、北米での自動車生産や、スマートフォンやタブレット端末の新機種投入にともなう海外での新規設備をはじめ、国内においても「ものづくり補助金」に支えられた設備更新、あるいは「公共投資」による建設関連まで、幅広い業種で底堅い需要が続くと予想している。

株価は、9月22日に年初来の高値909円と買われた後、10月16日安値760円、12月17日安値788円と売り直されて下値確認から上昇している。2016年3月期売上高4500億円、営業利益145億円、経常利益150億円、純利益90億円目標の中期経営計画『A.A.15(ダブルエー・イチゴー)』を遂行中で、目標に向かった攻めの経営を続けていることが評価される。今期予想PER11倍台と割安感があり、配当利回り2.3%と利回り妙味もソコソコある。当面の高値として意識される2006年2月高値1039円奪回となるか注目されよう。(N)

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