【狙い場・買い場】HIOKIは1000円前後のモミ合い経過良好、前12月期2.6倍増益へ、今期も増益を予想

狙い場・買い場

HIOKI<6866>(東1・売買単位100株)の1700円前後でのもみ合いは、再度、上昇波動入りが期待できるだけに投資妙味十分と判断したい。

2014年2月の安値1314円をスタートに上昇パターンに突入。7月には1880円まで買い進まれた。この間の上昇率は40%を越え、さすがに買い疲れ感が台頭し、利食い売り先行の展開となり、10月には1611円まで下げた。しかし、上昇幅の約半値押しの水準となったことから値幅調整はこれで完了。その後、1700円台に戻し、この水準でのもみ合いとなっている。時間的な調整はもう少し必要だが、基本的に好業績が続いている以上、チャート的には上昇パターンを描くことになる。確かに1800円どころではシコリ玉があり、ここを抜くのは苦労するが、これも時間の問題だ。同社株はだいたい8カ月間調整すると立ち直ってくる習性がある。その法則を今回も当てはめてみると、だいたい新年2月頃から再度、反騰局面を迎えることになる。

この強気の見通しの背景には、当然のことながら好業績がある。2014年12月期は売上高163億円(前期比13.7%増)、営業利益19億8000万円(同2.6倍)、経常利益19億8000万円(同2.4倍)、当期純利益12億6000万円(同2.5倍)と増収大幅増益を確保する見通しである。これは、主力の電気計測器が自動車業界、スマホ向けに伸長していること、さらに環境や新エネルギー向けも拡大しているためだ。配当は年30円(前期20円)に増配される。

続く来期は売上高180億円(今期予想比10.4%増)前後、営業利益21億円(同6.1%増)前後、経常利益21億円(同6.1%増)前後、当期純利益13億5000万円(同7.1%増)前後と増収増益を確保すると一部では見られている。この時点での予想一株当たり利益は99円(今期予想90円)と100円に接近することになる。今期同様に増配も期待されている。

来期の一株当たり利益で計算した時価のPERは約17倍前後と、割安な水準だ。来期の見通しがもっと明るければ、PERは20倍を超えることも予想され、その実力は充分あるとみられる。まだ、多少下押す可能性はあるが、中期的な展望に立てば、迷わず拾ってみたい局面である。高配当も魅力だ。(K.S)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る