かんぽ生命保険が「契約限度額」拡大想定内とされ上場来の安値

かんぽ生命

■ゆうちょ銀は初値割る、TOPIXなど大幅安で連動運用ファンドの圧迫も

 かんぽ生命保険<7181>(東1・売買単位100株)は7日の後場2888円(96円安)まで軟化する場面があり、11月4日の株式上場日につけた初値2929円を割り込み、同じ日につけた上場来の安値2917円も割り込んだ。簡易保険の契約限度額を巡り、7日の自民党の特命委員会が限度額を現行の1300万円から2000万円に引き上げることとで議論したと伝えられ、市場関係者の見方としては、すでに出回っていた市場予想を上回らなかったためサプライズ感がなかったとの見方が出ている。

 もっとも、本日は日経平均やTOPIXが大幅続落となり、かんぽ生命保険などの郵政3銘柄は12月末からTOPIX構成銘柄に加わったため、指数連動運用を行うファンドなどからの機械的な売りが圧迫材料になったとの見方もある。日本郵政<6178>(東1)は1.2%安の1801円(21円安)。また、ゆうちょ銀行<7182>(東1)は預入限度額の引き上げが想定内にとどまったとの見方もあり、初値1680円を割り込み2.7%安の1663円(46円安)となった。

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