【狙い場・買い場】文化シャッターは住宅エコポイント関連で注目、防火認定を取得した窓シャッターが好調に推移

文化シヤッター 5930

文化シャッター<5930>(東1)は、29日(月)は4円高の998円と続伸している。住宅エコポイント再開で見直し余地があり注目したい。

同社は、各種シャッター、住宅建材、ビル用建材の製造及び販売を行っている。足元の業績は、2015年3月期第2四半期売上高が571億3400万円(前年同期比1.0%増)、営業利益が32億0300万円(同21.8%増)、経常利益が36億6600万円(同30.9%増)、純利益が23億2200万円(同46.7%増)と2ケタ増益着地。シャッター関連製品事業は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動により、軽量シャッターが低調に推移したことなどで減収だが、付加価値の高い防火認定を取得した窓シャッターが好調に推移したほか、採算性を重視した重量シャッターの受注成果が寄与し増益。建材関連製品事業は、非住宅向けのスチールドアと、主に医療・福祉向けのバリアフリー対応の引き戸が好調に推移し増収増益。サービス事業は緊急の修理およびメンテナンス対応が好調に推移し増収増益。リフォーム事業は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動により減収減益。その他事業は太陽光発電システム事業と止水事業が好調に推移し増収増益。

通期業績予想は、売上高が1340億円(前期比5.8%増)、営業利益が100億円(同4.9%増)、経常利益が110億円(同4.3%増)、純利益が80億円(同0.5%増)と連続最高益更新を見込む。配当16円を予定している。非住宅着工床面積が堅調に推移する見通しであること、9月末の受注残高が前年同期比で92億円増加していることから、通期は計画を達成できる見通し。

株価は、12月5日に年初来の高値1068円と買われた後、モミ合っているが、週足では13週移動平均線、月足では9カ月移動平均線がサポートしており、上昇トレンドを堅持している。政府が27日に閣議決定した経済対策で、家計・中小支援では省エネ基準を満たした住宅の新築や改築をした際に、エコ家電などと交換できる「住宅エコポイント」をもらえる制度を再開することから、同社の事業環境にフォローの風が吹く。連続最高益更新見通しで今期予想PER9倍台と割安感がある。信用取組倍率0.46倍の好需給をテコに高値奪回から上値を伸ばすか注目されそうだ。(N)

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