【今日の言葉】日経平均が昨年の中国ショック安値を切る

 『日経平均が昨年の中国ショック安値を切る』=18日(月)の日経平均は前週末のNYダウ大幅安から482円安の1万6665円と大きく下げた。これによって、昨年の中国ショック急落時安値1万6901円(9月1日=場中値)をほぼ4カ月半ぶりに下まわる安値更新となった。

 一方,NYダウは前回の中国ショック安値(8月24日=1万5370ドル)をキープしている。この違いは、日米間の足元の景気の強弱の差とみられるが、いずれにしても、日米とも中国に軍事面だけでなく経済面においても振り回されている姿である。

 昨年の下げでは、アメリカは強いアメリカ経済を誇示してみせ急反発相場としたが、今回のアメリカには政権交代が控えているうえに利上げによる景気頭打ち感が台頭している。

 とくに、政権交代接近から取れる政策は限られているようで、足元では昨年秋に1ドル・12円ていどだった為替をドル安(円高)に誘導するということだろう。むろん、ドル安・円高で困るのは日本のマーケットである。日銀がどこで動いてくるか。115円となったときか、あるいは110円となったときか。日経平均の行方は日銀の出方にかかっているようだ。

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