【話題株】九州関連株が逆行高の強い動き、JR九州の上場観測も刺激

 東京株式市場は18日も日経平均が一時482円安となり、中国株の動揺や原油安などによるNY株の波乱、あるいは北朝鮮の核実験などから不透明な展開が続いている。そんな中で、18日は本社を九州に置く銘柄に強い銘柄が目だったとの指摘がある。総じて内需関連株になり、一部には、2016年にJR九州(九州旅客鉄道)が株式を上場する可能性があることを念頭に注目する向きがあるとの見方も出ている。

 18日は、日経平均の大引け1.1%安、2部指数の1.1%安、マザーズ指数の2.0%安などに対し、たとえばスターフライヤー<9206>(東2・売買単位100株)は原油安効果などが言われて6.8%高の3770円(240円高)となった。九州拠点の国内航空会社で本社は北九州市。チャートも、傾向的なジリ高基調の中で15年12月につけた高値3900円に迫り良好だ。

 ほかに、九電工<1959>(東1・売買単位千株)は本社福岡で、18日は佐賀県で最大のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を伊藤忠商事<8001>(東1)と合弁で展開することや、UBS証券が目標株価を3000円から3500円に引き上げた杜伝えられたことなどが好感されて大引けは4.0%高の2373円(91円高)となった。

 また、グリーンランドリゾート<9656>(東2・売買単位100株)はホテル、ゴルフ場、遊園地などを展開し本社熊本。5.9%高の429円(24円高)。

 富士ピー・エス<1848>(東2・売買単位千株)は大型橋脚などのコンクリート土木の大手で本社福岡。3.0%高の272円(8円高)。

 グリーンペプタイド<4594>(東マ)は久留米大の研究者らが創設し本社福岡。新薬の承認申請が近いとの1月初旬の新聞報道が蒸し返される形で18.9%高のストップ高は504円(80円高)。

 ヤマウ<5284>(JQS・売買単位100株)はコンクリ2次製品の大手で本社福岡。7.1%高の557円(37円高)。

 18日は安かった銘柄でも、もともと「若松築港建設」の若築建設<1888>(東1・売買単位千株)エイチ・アイ・エス<9603>(東1)、本社は大阪だが櫻島埠頭<9353>(東2)、本社鹿児島のマルマエ<6264>(東マ)イオン九州<2653>(JQS)、そしてふくおかフィナンシャルグループ<8354>(東1)などは、JR九州が話題に上るたびに人気化して相場を出す可能性がある。

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