アンジェス急伸、期待の開発品第Ⅲ試験完了、待望の黒字転換が間近

アンジェス MG 山田 英社長

 アンジェス MG<4563>(東マ・100株)は、期待の開発薬品について国内第Ⅲ相臨床試験を完了したことから19円高の249円と値を上げ戻り高値254円(今年1月7日)に接近となっている。

 同社の自社開発品であるNF・kBデコイオリゴDNAを用いたアトピー性皮膚炎治療薬(軟膏剤)を2015年3月から被験者へ投与を実施、これまでに200例を対象に有効性と安全性の確認を進めてきた。今後は、一定の観察期間を経てデータ分析を行ったうえで国内の中等症状以上の顔面のアトピー性皮膚炎を適応症とした承認申請を行う。既に、販売については塩野義製薬と契約している。

同社の山田英社長は、次のように語っている。

 「NF・kBデコイオリゴDNAは、HGF遺伝子治療薬と並ぶ当社の主力開発品であり、創業以来、開発に取り組んできた重要なプロジエクトです。アトピー性皮膚炎を最初の適応疾患として臨床間覇津を進めてきました。今回、第Ⅲ相臨床試験において当社の計画より早く最後の被験者への投与を開始することができました。患者様に新しい治療選択肢を提供できるよう今後も取り組んで参ります」と語っている。

 開発品の寄与で2019年に黒字転換、さらに、2025年に売上500億円(15年12月期約4億5000万円)と飛躍を見込んでいる。バイオベンチャーが黒字となることは株価面でも飛躍が想定されるところで中期的には2007年10月の1869円を目指す展開とみられる。

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