【狙い場・買い場】キリン堂は4ケタ割れで利益下振れ懸念織り込む、仮に下振れてもなお大幅増益

狙い場・買い場

 キリン堂<3194>(東1・100株)を短期と中期狙いで注目したい。1300円前後のモミ合いを下放れ910円(22日)と1000円を割った。ただ、昨年来安値(15年1月=737円)には余裕がある。ここでの下げは、全般相場の急落が影響していることがあるが、もう一つには今2月期の利益下振れ懸念がある。

 四季報では営業利益を会社予想の22億5000万円に対し21億円と報道している。EPSでも会社予想の76.7円に対し72.4円の予想である。しかし、四季報予想の営業利益としても前期比2.2倍の伸びである。仮に、利益下振れが報道されたとしても短期間に約400円下げていることから悪材料出尽しとなる可能性はありそうだ。

 関西地区大手のドラッグストア。1株純資産1081円が示すように資産内容は好く堅実経営である。2017年2月期の見通しが出るまでは、昨年来高値1773円(15年8月)を目指す展開は無理だろうが、910円どころなら年25円配当(期末12.5円)に対する利回りが年2.7%と好く、PERでも11倍ていどと割高感はなく仕込み場といえる。

 短期でのリバウンド狙いなら980~1000円、中期なら4月中旬予定の2月期決算発表において次期見通し良好なら1200~1300円が予想されそうだ。910~920円をメドに注目したい。(甘栗)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る