電算システムの15年12月期は、ソフト開発に複数の不採算案件が発生し、当初計画を下回る

■今期16年12月期は増収増益を見込む

 電算システム<3630>(東1)の15年12月期連結業績は、ソフト開発プロジェクトに複数の不採算案件が発生した影響で、当初計画を下回る結果となった。しかし、今期16年12月期は増収増益を見込む。

 15年12月期連結業績は、売上高289億56百万円(前年同期比9.3%増)、営業利益10億42百万円(同9.7%減)、経常利益10億71百万円(同7.8%減)、純利益6億60百万円(同3.6%減)であった。

 情報処理サービス事業のSI・ソフト開発、情報処理サービス、商品販売の各分野で増収となったものの、ソフト開発プロジェクトに複数の不採算案件が発生したことで、減益となった。売上高は、151億22百万円(同8.6%増)、営業利益4億84百万円(同30.5%減)。

 収納代行サービスは、地方自治体を含む新規取引先の獲得が順調であったことと、個人所得の伸びに支えられたこと等により収納件数は増加した。また、スーパーマーケットやドラッグストアー等のチェーン店舗向けの収納窓口サービスの導入も順調に増加した。その結果、売上高138億34百万円(同10.1%増)、営業利益5億43百万円(同6.7%増)と増収増益であった。

 16年12月期連結業績予想は、売上高315億円(前期比8.8%増)、営業利益12億70百万円(同21.9%増)、経常利益12億78百万円(同19.2%増)、純利益8億10百万円(同22.7%増)と増収増益を見込む。また、配当については、年間1円増配の24円(第2四半期12円、期末12円)を予想。

 29日の株価は、1714円であった。株価指標は、PER(予想)20.5倍、PBR(実績)2.1倍、配当利回り1.4%。

 チャート的には、年初来安値1424円(1月21日)からの反発が始まったところ。

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