【株式市場】円高や欧米株安など影響し日経平均は一時978円安

◆日経平均の前引けは1万6085円44銭(918円86銭安)、TOPIXは1304.33ポイント(76.07ポイント安)、出来高概算(東証1部)は27億3414万株

 9日後場の東京株式市場は、円相場が1ドル114円台前半に入り、昨日夕方の117円台からは急騰のため見送り気分が強まり、日経平均は前引けの836円09銭安(1万6168円21銭)に続き株価指数の先物主導型で下値を探る展開になった。14時過ぎには978円36銭安(1万6025円94銭)まで下押す場面があり、1月21日につけた昨年来の安値1万6017円26銭に迫った。主な株価指数はすべて安い。

 四半期決算が好調だった東急建設<1720>(東1)スノーピーク<7816>(東1)岩谷産業<8088>(東1)などは日経平均が一段安にもかかわらず堅調持続。13時に四半期決算を発表した清水建設<1803>(東1)は大きく回復し、14時に発表したニチバン<4218>(東1)も持ち直した。アスカネット<2438>(東マ)は空中結像技術に関する特許発表が好感されて一時ストップ高。MRT<6034>(東マ)もスマートフォンによる遠隔診療システムなどの期待材料が好感されて続伸。

 東証1部の出来高概算は27億3414万株(前引けは14億3528万株)、売買代金は2兆5912億円(同1兆3260億円)。1部上場1937銘柄のうち、値上がり銘柄数は2%にとどまる30銘柄(同38銘柄)、値下がり銘柄数は98%に当たる1898銘柄(同1878銘柄)。

 また、東証33業種別指数は前引けに続き全33業種が値下がりし、値下がり率の小さい業種は、食料品、陸運、空運、電力・ガス、水産・農林、建設、医薬品、小売り、サービス、などとなった。

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