【株式評論家の視点】フリューはインターネット上のコンテンツ・メディアの運営、今3月期2ケタ増益、株主重視で配当前向き

株式評論家の視点

 フリュー<6238>(東1・100株)は、昨年12月18日に東京証券取引所市場第一部に上場。1997年の創業以来、プリントシール機及びその消耗品であるシール紙(プリントシール機で撮影された画像データの印刷に使用される)の販売を中心とした「プリントシール事業」に始まり、プリントシール機で撮影した画像データの取得・閲覧サービスである”ピクトリンク”を中心としたインターネット上のコンテンツ・メディアの運営等を行っている「コンテンツ・メディア事業」、許諾を受けたキャラクター版権を利用し、クレーンゲーム用の景品(ぬいぐるみ、フィギュア等)や、コンビニ等向けの”みんなのくじ”の景品の企画・販売を中心とした「キャラクタ・マーチャンダイジング事業」、家庭用ゲームソフトや、ソーシャルゲームの企画・販売を中心とした「ゲーム/アニメ事業」を展開している。

 今2016年3期・第2四半期業績実績は、売上高が122億8700万円、営業利益が22億3100万円、経常利益が22億5300万円、純利益が14億7800万円に着地。

 通期業績予想は、売上高が240億8200万円(前期比0.7%増)、営業利益が33億4300万円(同10.2%増)、経常利益が33億0800万円(同0.9%増)、純利益が21億6300万円(同13.3%増)を見込んでいる。株主に対する利益還元を経営上の重要課題と認識し配当を予定しているが、具体的な配当金については現時点では未定としている。

 株価は、昨年12月18日に公開価格3200円を上回る3220円で初値をつけた後、同日に上場来の高値3320円と上昇。同25日に上場来の安値2479円まで短期調整を挟んで1月25日高値3190円と買われた後、モミ合っている。収益減の撮影した画像データを保存しスマホで見られるサービスの伸びが注目される。画像を交流サイト(SNS)にアップするのに使う人が多く、前2015年3月末時点で有料会員数は155万人だが、今16年3月期第2四半期末時点で同158万人。第3四半期および第4四半期についても、引き続き順調に推移している。今年3月期末における有料会員数は165万人を見込んでおり、15日に予定される第3四半期決算の発表に期待が持てる。25日移動平均線がサポートラインとして意識されており、押し目は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家/アナリスト・信濃川)

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