【話題】JQ市場の値上がり率上位に株価2ケタ銘柄が増えリスク回避強まる

■全体相場が連日急落のため現金比率を高めつつ少額投資でしのぐ

 10日午前の東京株式市場では、11時にかけてJASDAQ銘柄の値上がり率上位10銘柄の中に株価2ケタの銘柄が6銘柄入り、「株式投資に回す金額を少なくして資産全体のリスクを軽減する意向が見受けられる」(市場関係者)展開になっている。

 11時現在のJQ市場の値上がり率トップはホテル運営や不動産事業のRISE<8836>(JQS)の56.3%高。第3四半期決算は赤字に転換したが、インバウンド需要(訪日外国人観光客による消費)や政府推進の「民泊」拡大への期待があるもよう。3位のレッド・プラネット・ジャパン<3350>(JQS)は11.5%高となっており、やはりホテル関連事業を展開。4位のレカム<3323>(JQS)は9.8%高前後で推移し、5日付で人工知能(AI)関連技術のAIinside株式会社(本社:東京都渋谷区)との提携を発表してから活況高となっている。

 日経平均は11時にかけて下げ幅が400円を超え、昨日の918円安に続き大幅安。全体相場が再び大幅安となった中では、リスク回避の一法として、株式投資いったんやめるか、株式に振り向ける金額を減らして現金比率を高める方法がある。この点で2ケタ銘柄は、少ない金額で株式投資との接点を維持し「勘をさびつかせすに」(同)妙味が継続できるようだ。

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