【話題株】大塚家具15日急伸、業績回復・自社株買いに「テレビ登場」が注目材料

大塚家具

 日経平均の上げ幅が1000円を超え、新興市場の株価指数も軒並み急反発した15日、大塚家具<8186>(JQS・売買単位100株)は18.2%高の1318円(203円高)とV字型の急反発相場となり、日経JASDAQ平均の3.1%高を大きく上回った。前12月期決算の大幅な黒字転換、自社株買いに加え、前週後半の2日間に6%安、8%安と下げ幅を広げ、いわゆる投げが出て荷もたれ感が軽減したとの見方も出ている。

 2015年12月期決算は2月12日の取引終了後に発表し、営業・経常利益が黒字に転換した。それも、大規模なセールの効果などにより営業利益は4.4億円となり、たとえば季刊の会社情報誌などの予想を大きく上回った。同時に、発行済み株式総数の5.36%に達する規模の自社株買いも発表。前期末の1株80円という高配当とあわせて株主還元策の手厚さも好感された。

 また、ホームページを見ると、テレビ東京ホールディングス<9413>(東1)のテレビ東京系列のドキュメント番組「ガイアの夜明け」(2月16日22時放送分)に「二代目の挑戦」をテーマとして同社が登場する予定とある。昨年10月には、TBSホールディングス<9401>(東1)のTBS系で10月18日から放送された日曜劇場「下町ロケット」に応接セットなどで美術協力したとある。

 株価は1番底を打ったとしても2番底を探るケースが少なくないため、まだ楽観はできないが、こうした「露出」が次第に株価に寄与する例も少なくはないようだ。同社株は12月決算だが、全体相場が大きく下げた局面では、好業績の高配当銘柄の戻り(株価回復)が早いことも往々にして見受けられるようだ。

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