【季節の一枚】湯島天神

 今年も、梅の匂いを求めて湯島天満宮(湯島天神)を訪れた。白梅は7分咲き、紅梅は5分咲きといったところ。たくさんの参拝者と観光客でラッシュ並み、肝心の梅の香りは、出店の焼き鳥の煙と臭いに消されて十分には味わえなかった。昨年は東日本復興キャンペーンでミスの方の笑顔があったが、今年は外国人観光客の姿が目につく。天神さんのシンボル「牛」を撫でる日本の若い参拝者を外国人が不思議そうに見詰めている。撫でられ、擦られて牛の頭から鼻にかけて黒光りしている。

 菅原道真公を祀る、京都北野天満宮(天神さん)と並ぶ学問の神様。境内には大きな祈願札架けの木棚がいくつもあり、どれも札であふれかえっている。参拝者の誰かが、後ろで囁く。「道真公は、これだけ多くの人に頼まれても困るでしょうね」。ごもっとも。「株の街、兜町には兜神社があるけど、お参りしても株で儲かるわけではないから」。だけど、参拝したくなるのは日本人の遺伝子か。

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