【狙い場・買い場】ウィルは今期連続最高益更新、阪神間で不動産売買を展開、利回り4.4%

狙い場・買い場

 ウィル<3241>(東2)は、ミニゴールデンクロスを示現。連続最高益更新見通しで割安感があり、配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。同社は、阪神間・北摂エリアで不動産(マンション・一戸建て・土地)の売買、賃貸、リフォームなどを行っている。

流通店舗を基軸とした事業間シナジーの最大化戦略を継続し、資産効率並びに収益性の更なる向上に取り組み、成長と効率化の両輪により企業価値を高める方針。流通事業においては、この4月に茨木営業所(茨木市)を新規出店し、北摂地域における営業エリアを拡大する予定。これによって、新規顧客を獲得するとともに、阪神間・北摂エリアにて9営業所を面展開することで得られるスケールメリットを活かし、営業効率及び生産性を更に高めるほか、インターネット媒体の強化をはじめとした集客手段の多様化により、店舗網との相乗効果による認知度向上にも取り組んでいる。流通店舗への来店顧客数を増加させることで、事業間連携によるワンストップ体制を活かし、「フィービジネスとリフォーム」の業績拡大を図ることはもちろん、流通店舗の情報活用による独自の不動産仕入ルートの確立など、既存資産を活かした事業展開により、資産効率及び収益性を高めている。

 前2015年12月期業績実績は、売上高が50億8600万円(前の期比3.8%増)、営業利益が6億6100万円(同13.5%増)、経常利益が6億3700万円(同15.9%増)、純利益が4億0600万円(同21.8%増)に着地。

 今16年12月業績予想は、売上高が55億6200万円(前期比9.4%増)、営業利益が7億5400万円(同14.0%増)、経常利益が7億3000万円(同14.5%増)、純利益が4億7000万円(同15.7%増)と連続最高益更新を見込んでいる。年間配当予想は期末一括12.5円(同1.7円増)と増配を予定している。

 株価は、昨年3月4日につけた昨年来の高値345円から8月25日に昨年来の安値201円まで調整を挟んで12月8日高値330円と買われた後、2月12日安値235円と売り直され下値確認から上昇。ミニゴールデンクロスを示現しており、好実態を見直される可能性がある。マイナス金利で不動産業界は貸出金利の低下に伴い住宅ローンの利用者が増加し、事業環境が上向くと期待される。連続最高益更新見通しで、今期予想PER6倍台と割安感があり、配当利回りは4.4%と利回り妙味が増す。押し目買い優位に水準訂正高に向かうか注目したい。(N)

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