【狙い場・買い場】パシフィックネットはGCが出現でチャート好転、今6月期36%営業増益、3円増配の期末一括16円配当

狙い場・買い場

 パシフィックネット<3021>(東マ・100株)は、ミニゴールデンクロス(GC)を示現。連続最高益更新見通しで割安感があり、配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。

 同社は、IT資産について、「リユース、リサイクル事業」、不要な機器の「データ消去・引取回収事業」、「導入・保守・レンタル事業」を中心としたビジネスを展開している。

 XPサポート終了に伴う反動減に備え、前期から引き続き顧客拡大、営業強化に注力するとともに、成長する中古モバイル市場への取り組みを強化。あわせて、中期経営計画「VISION 2018」の目的である「持続的成長を可能とする新たな成長モデル」を今後3年間で実現するため、今2016年5月期第2四半期においては、収益多様化のためのIT投資、通信事業への参入と合弁会社の設立、及び新たなIT関連メディア「ジョーシス」の立ち上げ等をはじめとした積極的な先行投資を実施。

 これらの諸施策により、マイナンバー対応をはじめとした「ITセキュリティ・サービス」、様々なIT機器の中長期レンタルを中心とした「ITファイナンス・サービス」、昨年11月にMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスを開始した「法人向け通信サービス」、そして「ジョーシス」を中心とした「ITメディア・サービス」という「4つの事業・サービス体制」を構築し、この4つが相乗効果を発揮する新たな成長モデルを目指している。

 今16年5月期第2四半期業績実績は、売上高が21億6000万円(前年同期比3.4%減)、営業利益が3000万円(同79.5%減)、経常利益が4100万円(同74.2%減)、純利益が3600万円(同65.3%減)に着地。

 通期業績予想は、売上高が50億円(前期比11.3%増)、営業利益が3億1000万円(同36.3%増)、経常利益が3億1800万円(同29.9%増)、純利益が2億1200万円(同16.7%増)を見込んでいる。年間配当予想は期末一括19円(同3円増)と増配を予定している。

 第2四半期は減収減益着地だが、11月から12月にかけては、前年同月を上回る回収台数を確保し、使用済み情報機器の排出市場は回復基調にあるほか、顧客拡大策・営業強化策の継続実施と効果の拡大、IT機器レンタル強化や新たなサービス展開を進めること等から、現時点では通期業績予想は据え置いている。

 株価は、昨年10月9日につけた昨年来の高値1249円から2月16日に昨年来の安値445円まで調整し三段下げ終了。底値確認からミニゴールデンクロスを示現し、騰勢を強めつつある。中期経営計画では18年5月期6億円(16年5月期3億1000万円予想)を掲げており、中長期的な視点で成長が見込まれる。今期予想PER13倍台と割安感があるほか、配当利回りが3.5%と利回り妙味はソコソコあり、見直し余地はある。押し目買い優位に水準訂正高に向かうか注目したい。(N)

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