【編集長の視点】コラボスは続落も下値には3Q最高業績を手掛かりに下げ過ぎ訂正買いは継続

編集長の視点

 コラボス<3908>(東マ)は、160円安の3450円と4営業日続落して始まっている。きょう1日の日経平均株価が、前日の米国株安や円高進行などで90円安と続落するなど全般相場が不安定化していることから、同社株にも、今年2月12日につけた上場来安値2713円からストップ高を交えて急速に底上げしただけに目先の利益を確定する売り物が続いている。ただ下値には、今3月期第3四半期(3Q)業績の2ケタ増益、3月通期業績に対する高利益進捗率、3Qとしての最高決算、さらに来2017年3月期業績も連続最高利益更新が観測されていることを手掛かり材料に下げ過ぎ訂正買いが交錯している。また新規株式公開(IPO)市場で、類似のコールセンター業務を展開する富士ソフトサービスビューロ<6188>(JQS)が、3月15日にIPOされることも、コラボスの独自ビジネスモデルを再評価して比較感を高め買い材料として意識されている。

■3Q純利益は25%増益と伸び通期予想業績に対して93%の進捗率

 3Q業績は、売り上げ11億9700万円(前年同期比10.8%増)、営業利益1億9400万円(同19.9%増)、経常利益1億9400万円(同20.2%増)、純利益1億2800万円(同25.7%増)と伸びた。3Qとして過去最高になるとともに、3月通期業績に対する進捗率は、売り上げが73.4%と目安の75%をほぼクリアし、営業利益は88.1%、経常利益は90.2%、純利益は93.4%と目安を大きく上回った。同社は、巨額投資が必要なコールセンター・システムをインターネットを通じたクラウド型で提供するパイオニア企業で、クラウド型は、従来型の10分の1程度の初期費用で可能となることから業界トップのシェアを維持し、IP電話交換機システムを提供する「@nyplace」、クラウド型の顧客情報管理アプリケーション「COLLABOS CRM」とも、コールセンター席数が増加して過去最高の稼働率を続けていることが要因となった。

 3月通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ16億3000万円(前期比10.0%増)、営業利益2億2000万円(同6.9%増)、経常利益2億1500万円(同22.4%増)、純利益1億3700万円(同28.0%増)と予想、純利益は連続して過去最高を更新する。ただ3Qの高利益進捗率業績から上ぶれは有力で、東洋経済会社四季報最新号では、純利益を1億5000万円と観測している。また来2017年3月期業績も、データマイニング事業を展開しているアイズファクトリー(東京都千代田区)との業務提携による新サービスの提供や、海外展開の第1ステップとしてフィリピンに進出したことなどから続伸は確実視されており、東洋経済会社四季報最新号は、純利益を1億7000万円と観測している。

■類似企業のIPOで比較優位性の評価も高め持ち前の急騰特性を発揮し第2段上げに再発進

 株価は、年明け後の世界同時株安の波及で下値を探り、2月に上場来安値2713円へ突っ込んだが、PER13倍台は下げ過ぎとしてストップ高を交えて4160円高値まで53%高して持ち前の急騰特性を発揮した。足元は、この底上げ幅の3分の1押し水準の25日移動平均線水準を固めているが、類似企業のIPOなどから比較優位性の再評価は必至で、直近のストップ高でつけた4000円奪回から年初高値5280円を目指し、第2段上げに再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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