【狙い場・買い場】チノーは今3月期に80周年記念増配で合計40円配当、GC示現でチャート好転

狙い場・買い場

 チノー<6850>(東1)は、ミニゴールデンクロス(GC)を示現し注目したい。同社は、豊かな暮らしと快適な社会を創造するため、高品質の記録計、調節計、温度センサ、各種センサ、データロガー、放射温度計、熱画像計測装置・サーモグラフィ、成分計・水分計・厚さ計、サイリスタレギュレータ、燃料電池評価試験装置など各種試験装置の製品とサービスを提供している。

 昨年度スタートした「中期経営計画」の施策を確実に実行し、来るべき「水素社会」に対応した新商品開発と新需要の開拓に注力すると共に、販売・サービスの一体営業で新規顧客の拡大による需要増を目指している。さらに収益構造を改善するため、グループをあげて生産性向上・原価低減活動を展開している。海外においては韓国、中国等において地産地消を進めるべく、現地生産・販売・サービス体制の拡充を図っており、現地適合商品の市場投入が成果を挙げつつある。

 今2016年3月期第3四半期業績実績は、売上高が139億4900万円(前年同期比6.8%増)、営業利益が1億1100万円(同52.8%増)、経常利益が1億9300万円(同35.0%減)、純利益が3600万円(同79.3%減)に着地。

 今16年3月期業績予想は、売上高が207億円(前期比5.2%増)、営業利益が7億5000万円(同26.5%増)、経常利益が8億6000万円(同4.1%減)、純利益が4億2000万円(同6.2%増)を見込んでいる。年間配当予想は期末一括40円(普通配当35円創立80周年記念配当5円)の5円増配を予定している。

 株価は、昨年7月2日につけた昨年来の高値1302円から2月12日に昨年来の安値985円と調整した後、モミ合っていたが、ミニゴールデンクロスを示現し、出直りつつある。2日から4日まで東京ビッグサイトで開催された「スマートエネルギーWEEK2016」における第12回[国際]水素・燃料電池展に同社が、可視化形SOFCセル評価用ホルダ、ガス加圧形SOFCセル評価用ホルダ、SOFC大形セル評価用ホルダを出品。水素関連として見直される可能性はある。PBR0.66倍と割り負け、配当利回り3.8%と利回り妙味も増す。水準訂正高へ向かうか注目したい。(N)

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