【株式評論家の視点】ケイアイ不動産は高品質・低価格住宅に特色、今3月期39%増益で期末一括53円配当

株式評論家の視点

 ケイアイスター不動産<3454>(東2・100株)は、昨年12月24日に東京証券取引所2部に上場。戸建分譲事業、注文住宅事業、分譲マンション事業、総合不動産流通事業、アセット事業、管理事業、宅地造成を行っている。同社は「豊かで楽しく快適な暮らしの創造」を経営理念に掲げ、高品質で低価格な分譲住宅・注文住宅の提供などに注力している。

 分譲住宅事業では、「高品質で低価格」な住宅を安心・安全に提供することを目的として、土地の仕入れからアフターサービスまで自社で行う社内責任一貫体制を推進するとともに、工期短縮や工程改善などのコスト低減を実施しているほか、新たな販売拠点として昨年4月に「カーザスタイル高崎」を新規出店し、分譲住宅の拡販に注力。また、分譲事業の拡大に合わせ自社販売だけでなく、地域不動産仲介業者との関係を強化し、仲介による販売強化にも取り組んでいる。

 注文住宅事業では、「無理しない。でも妥協しない。870万円からの家づくり」をコンセプトとした「はなまるハウス」を主力商品に据え、顧客のニーズにより「ケイアイカーザ」などを取りそろえ受注拡大に努めるとともに、昨年7月に、はなまるハウス小山展示場を出店し事業領域の拡大を図っているほか、「はなまるハウス」についてはフランチャイズによる事業展開を推進し、同5月にフランチャイズ1号店との契約を締結している。

 中古住宅事業では、市場環境を注視して、地場不動産仲介業者等の物件情報提供者を通じた仕入れを機動的に行い、リフォーム後に販売する一般中古住宅事業と、収益物件である賃貸マンションを取得し、リノベーション等を実施後に販売するオーナーチェンジマンション事業を推進している。

 マンション販売事業では、優良な土地を厳選し仕入れを行っており、今2016年3月期第3四半期累計期間では、前事業年度に完工したヴィラーヌ川口、ヴィラーヌ高崎及び、昨年4月に完工したヴィラーヌ前橋の販売に注力している。

 その他事業では、賃貸事業、不動産仲介事業などの拡充に注力している。

 今2016年3月期第3四半期業績実績は、売上高が277億5000万円、営業利益が18億9400万円、経常利益が16億6400万円、純利益が11億7100万円に着地。第3四半期において四半期財務諸表を作成していないため、前年同四半期増減の比較なし。
 今16年3月期業績予想は、売上高が363億円(前期比12.4%増)、営業利益が21億円(同39.1%増)、経常利益が18億円(同56.1%増)、純利益が12億5000万円(同2.0倍)を見込んでいる。配当は期末一括53円を予定している。

 株価は、昨年12月24日に公開価格の1200円を上回る1318円と買われた後、1月21日安値1006円まで調整を挟んで3月7日高値1403円と上昇。高値頑強となっている。同社はデザインという思考を武器に、新たなブランド開発、事業創出、海外連携など未来への戦略を打ち出し、みんなが買える家賃以下のデザイン住宅という低価格の分譲建売住宅の販売に対する期待感はある。今期予想PER7倍台と割安感があり、配当利回り3.8%、期末一括配当で期間利回り妙味も増す。押し目買い優位に上値を伸ばす可能性はありそうだ。

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