【株式評論家の視点】ネオジャパンは今期も増収増益を確保する見通し、ここからの押し目は注目

株式評論家の視点

 ネオジャパン<3921>(東マ)は、昨年11月27日に東京証券取引所マザーズに上場。クラウドサービス、プロダクト、技術開発を行っている。

 製品・サービス面においては、昨年6月および本年1月に主力製品であるdesknet’s NEOのバージョンアップを実施。また、昨年10月にソフトバンク株式会社に新製品として開発したビジネス向けチャットシステム「ChatLuck」のOEM提供を開始し、昨年12月に自社オンプレミス製品(パッケージ製品)として販売を開始。

 営業面においては、昨年2月に「日経コンピュータ」誌(発行:株式会社日経BP)が公表した調査結果において5年連続でパートナー満足度第1位を獲得。販売パートナーとさらなる関係強化を図るため、昨年4月に第1回ネオジャパンパートナーアワードを公表したほか、CSタスクチームを組織し顧客満足度の改善に取り組み昨年8月に同誌が公表した調査結果において、顧客満足度第1位を獲得。クラウドサービス、プロダクトともに堅調に推移している。

 15日に大引け後に発表した前2016年1月期業績実績は、売上高が19億0400万円(前の期比10.4%増)、営業利益が3億6600万円(同45.9%増)、経常利益が3億8600万円(同45.5%増)、純利益が2億4600万円(同42.7%増)に着地。年間配当は期末一括24円を予定している。
 今17年1月期業績予想は、売上高が20億9300万円(前期比9.9%増)、営業利益が3億9900万円(同9.1%増)、経常利益が4億1900万円(同8.5%増)、純利益が2億8600万円(同16.5%増)を見込んでいる。配当は期末一括8円(本年2月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施)を予定している。

 株価は、1月28日につけた分割後の高値2450円から2月12日に分割後の安値1351円まで調整を挟んで3月8日高値2372円と上昇。その後、モミ合っている。グループウェア市場において、パッケージ製品を利用している官公庁や大規模ユーザーのリプレイス需要は継続的に発生すると見込まれることから、今期も増収増益を確保する見通し。目先25日移動平均線がサポートラインとして意識されており、権利落ち後に伴う売りは一巡した感があり、ここからの押し目は注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る