【狙い場・買い場】夢真ホールディングスは突っ込み大きく狙い場、建設技術者派遣好調、今期2ケタ増益

狙い場・買い場

 夢真ホールディングス<2362>(JQS)は、25日線移動平均線がマイナス・カイ離(-10%)の下げ過ぎた銘柄として注目したい。

 同社は、建設業界における今後の全国的なインフラ整備工事、本格化する東北の復興需要及び2020年開催予定である東京オリンピック・パラリンピック関連工事などを見込み、建築技術者派遣事業に経営資源を集中させている。建築技術者派遣事業においては、引き続き採用活動に注力し、年間1,600人採用を計画。また、営業部門の効率化を図り、既存顧客との安定的な取引の継続及び新規開拓を進めている。さらに、一定の経験を積んだミドル層の技術者については、現状の需給環境を考慮し派遣価格の見直しを進めることで、さらなる売上増加に尽力している。エンジニア派遣事業においては、主要取引先である国内の製造業各社の先行きは依然として不透明な状況であるものの、円高の一定の是正により一部の機械製造業界やIT業界においては、エンジニア派遣需要が増加しつつあり、需要の取りこぼしがないよう、営業力を強化している。

 2016年9月期第1四半期実績は、売上高が53億6200万円(前年期比4.4%増)、営業利益が18億3800万円(同28.2%減)、経常利益が14億2100万円(同36.5%減)、純利益が2億7100万円(同34.8%減)に着地。

 通期業績予想は、売上高が230億円(前期比8.9%増)、純利益が20億円(同16.3%増)を見込む。年間配当予想は35円(第2四半期末17.5円、期末17.5円)継続を予定している。

 第1四半期においては、技術者の増員に起因した建築技術者派遣事業およびエンジニア派遣事業の伸長したものの、採用コストが上昇したため、増収減益となったが、通期業績予想は達成できる見通し。

 株価は、昨年4月高値987円から12月25日安値531円まで調整、1月21日に年初来安値501円、2月12日安値537円と売り直されて逆三尊底形成。3月7日に年初来高値677円と上昇。上げ一服となっているが、25日線移動平均線がマイナスかい離(-10%)ので下げ過ぎた感はある。今後、老朽化インフラ整備や東京再開発ラッシュ、カジノ構想、北陸新幹線関西延伸、北海道新幹線開業のほか、さらにスーパー・メガリージョン、コンパクトシティ構想、地方観光ルート整備、「日本遺産」制度など期待される建設工事が目白押し。2018年9月期売上高400億円、純利益45億円目標の中期経営計画に対する期待感が高まる。第2四半期末配当落ちで売りに押されているが、配当利回り6.1%と利回り妙味が増す水準。550円割れは底値圏となっており、ここから下押す場面は中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(N)

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