【引け後のリリース】小野薬品の「オプジーボ」が欧州で追加の適応承認を獲得

引け後のリリース

■これによりEU加盟の全28カ国で認められることに

 小野薬品工業<4528>(東1・売買単位100株)は8日付で、注目のがん免疫治療薬「オプジーボ」(小野薬品の登録商標)について、欧州委員会が治療歴を有する進行期腎細胞がんの適応追加を承認したと発表した。8日の株価終値は5020円(128円高)だった。

 発表によると、オプジーボは、この患者群において標準治療と比較して全生存期間(OS)のベネフィットを証明し、欧州で承認された初めてで唯一のPD-1(免疫に関与する分子)阻害薬になる。今回の承認により、治療歴を有する進行期RCC(腎細胞がん)でのオプジーボの販売拡大が、欧州連合(EU)加盟の全28カ国で認められる。

 現在、海外では、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が、頭頸部がん、膠芽腫、小細胞肺がん、尿路上皮がん、肝細胞がん、食道がん、ホジキンリンパ腫、大腸がん、固形がん(トリプルネガティブ乳がん、胃がん、膵がん)、血液がんなどのがん腫を対象とし、オプジーボ単剤療法または他の治療薬との併用療法による臨床試験を実施中。

 一方、日本では、小野薬品工業が2014年9月に根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として発売した。2015年12月には、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対する承認を取得した。また、腎細胞がんおよびホジキンリンパ腫についても承認申請済みであり、頭頸部がん、胃がん、食道がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、卵巣がん、尿路上皮がん、胆道がんなどを対象とした臨床試験を実施中という。

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