【今日の言葉】日本はテロはないが地震がある

 『日本はテロはないが地震がある』=NYダウは18日、昨年7月以来ほぼ9カ月ぶりに1万8000ドルに乗せ快調ぶりを発揮している。一方、日経平均は18日には572円安と急落、19日には下げを取り戻す反発にはなっているものの、昨年7月頃の水準2万円台にはほど遠い水準で日米の株価が明暗となっている。

 今年々初に121円ていどだった円相場が、去る4月15日には107円台まで円高が進み日本の輸出関連企業の業績悪化につながるとの懸念が強まった。さらに、今回の九州熊本地域での大地震も影響しているものとみられる。5年の間に、北の東北と南の九州で大地震が発生したことで、「日本にはテロはないが地震が多くは怖い国。いよいよ次は首都直下型か」という印象を海外に強めたようである。

 これが、好調な訪日外国人にマイナスとして作用する心配が持たれている。円高、災害が停滞する景気に追い討ちをかけるのではないかとみられている。「政府は強力な景気テコ入れ策を講じないと日本の景気は危ない状況だ。今回の地震で来年の消費税10%はかなり難しくなってきたようだ。外国人売りが予想されそうだ」(中堅証券)という。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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